S社資料集を使った社会の授業 ～なぜ鎌倉に幕府を開いたのか～
S社の社会科資料集を用いた授業。なぜ鎌倉に幕府をひらいたのかを授業する。
弥生時代の絵です。
資料集の弥生時代の絵を見せる。
これは何ですか。（柵です。）
何のために，柵があるのですか。（大切なものを守るため）
米を守るために，柵を作ったのですね。時代は流れて平安時代。貴族の屋敷です。ここも塀で周りを囲んであります。
貴族の館の絵を見せる。
何のために囲んでいるのですか。（守るため）
武士の館です。ここにも柵があります。
武士の館の絵をみせる。
念のため何のために囲んでいるのですか。（守るため）
昔から人々は守るために，このように周りを囲んできました。このことを強く意識した人物がいます。
源頼朝です。
源頼朝の絵を見せる。
言ってごらん。さんはい。（源頼朝）
源頼朝は鎌倉幕府を開きました。
鎌倉幕府。言ってごらん。
鎌倉幕府とは，政治を行う場所です。ところで鎌倉ってどんな場所でしょうか。
知っている人？（挙手を促す。）
これが鎌倉です。みんなの資料集の絵ですね。鎌倉幕府はここにあります。
資料集に載っている鎌倉を見せる。
守るということを意識した源頼朝は，柵の代りに何で守っていたのでしょうか。
お隣同士で話し合いなさい。
数名に指名する。
何で守っていましたか。（山，海）
山と海で囲まれていることで守りやすくなったのです。もう一つ理由があります。それがこれです。「切り通し」
切り通しの写真を見せる。
読みます。さんはい。（切り通し）
切り通しとは簡単に言うと「せまい道」のことです。
資料ウォッチ指で押さえます。読みます。さんはい。
S社の資料集の資料ウォッチを行う。
切り通しを赤鉛筆で赤く塗りなさい。
全部で何か所ぬれましたか。（7か所）
これらですね。このことを鎌倉七口といいます。実は鎌倉七口を通らないと鎌倉に入れなかったのです。絵でもそのことがわかります。
では狭い道だと守るためにどんないいことがあるのでしょうか。
お隣同士で予想を言い合ってごらん。
数名に指名する。
化粧坂という切通しで戦いがありました。敵軍は５０万人いたそうです。
もしあなたが鎌倉軍なら，何人くらいいたら勝てそうですか。
では実際に鎌倉軍は何人くらいいたと思いますか。
予想をお隣同士で話し合ってごらん。
予想を聞いた後，子どもたちに挙手指名で聞く。そののち，答えを確認する。
わずか３万人だったそうです。
どちらが勝ったと思いますか。
鎌倉軍の勝利でした。
狭い道だと守るためにどんないいことがありましたか。
お隣同士でもう一度言い合ってごらん。
数名指名する。
周りを山と海で囲まれ，切り通しによって守られていた鎌倉は，守りやすく攻めにくい地形だったのです。この土地で政治を行ったことが源頼朝の武士としてのすごさなのです。次の時間，どんな政治を行っていったのか勉強しましょう。授業終わります。