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「受験」に立ち向かう仲間の思いを共有する語り

自分の思い、親の願い、様々な思いが交錯する受験期のある中学生の思いについての語りです。

これまでの自分を越えていく

●もし、親の幸せが「自分の息子が勉強ができること」だったら、自分は親不孝者だと思う。でも、親は、どんなにテストの点数が悪く
  ても、飯は作ってくれるし、塾にも行かせてくれる。そんなことに甘えて、何もしていない自分。
  自分は勉強では親を喜ばせることはできないと思うけど、ほかの事で、少しでも喜ばせることができるようになりたい。

嬉しい日記です。読んでいて、ゾクゾクしました。
 このように、ふとしたことか考えることできるように成長していることが嬉しいです。毎月行われる総合テストを受けていて、ふと思ったこと、考えたことを日記にしたのだと思います。書いた本人の思いと親への思いすごく感じます。
 男子も、中学3年生らしい思いと考えが育ってきています。確実に成長しています。
 
 「親の幸せ」と自分のことを重ね合わせ考えています。
 親の期待を感じています。その期待に応えることができないもどかしさ。何もしない自分。そして、テストの点数ではかれないもの自分で手に入れようと考えています。
 垣内もそれで良いのだと思っています。
 
 子ども達に、間違わないで欲しいの、「勉強がどうでもよい」ということではありません。勉強はやらねばなりません。親を喜ばせるような結果にならなくても努力することです。どん状況でも、努力を続けられる人間になるのです。
 続けることはあきらめないこと。あきらめないことは負けないことでです。
 
 親の思いと期待を日々感じていると思います。
 親も、我が子のことにかなりの思いを注いでいます。
 その思いを様々な形で親も子も表現します。
 ときに、大げんかをし、またあるときは、まとわりつき、またあるときは、汚い言葉でののしり合う。そんな中から、親も子どもの何かを感じます。
 こんなに、お互いの感情をぶつけあるのははやり親子だからだと思います。

この時期、親も、子も、心で思っていることを上手く表現できません。
 そんな時期が、しばらく続きます。

先日、我が子の中学校でも中間テストが行われました。それで結果を持って帰ってきました。
 その結果を見て、妻は、娘をかなり叱ったようです。
 娘のテスト点が目標とはかなりかけ離れていたからです。
 あれだけ塾に行って・・・、あれだけお金をかけているのに・・・となんだか最後は、期待と怒りが交錯し、自分でも何を叱っているのか、わからなくなってしまったようです。
 私も家に帰ってから、娘のテストの点数を妻から聞きました。
 私は、数学の点数だけ妻から聞きました。数学の点数もかなり低いものでした。
 しかし、私は、「こんなもんかな・・・」とも思いました。それで笑っていたんです。そんな私の姿を見て、妻は「なんで笑っていられるの」と、今度は私を問い詰めてきました。
 私は、これまで同じ中学3年生を何度も担任してきました。頑張っているけどそれが結果につながらない子を何人も見てきました。それでも、毎日努力を続ける子どもたちの姿を見てきました。やってもやっても思うような結果がでないけれど、それでも勉強を続ける子ども達がいました。
 我が子が、それと同じかどうかわかりません。
 でも、ほとんど毎日9時まで塾に通い、朝は、4時50分に起きて1時間机に向かっています。そんな姿を見ていると、「良くやったな」という思いもあるのです。
 自分が行きたい高校への合格点にはほど遠いのです。それでも、努力することを続けるしかないと思っています。
 だから、とにかく机に向かって勉強する娘の姿を見れば、そんなにガミガミ言えないのです。
 それに、お金のことは「投資」だと思っています。
 僕の小遣いを削り、僕の毎月のセミナー代を削っています。
 子どもの習い事にかけるお金の金額を聞いて驚いたことがあります。このお金を自分の「投資」につかえたら・・・と思ったことは1回や2回ではありません。
 それでも、今は、自分のことより我が子のために・・・。
 
 そんな話をしていると、妻も「少し言いすぎたかな・・・。と思っていたんだよ」と漏らしました。そんなことを話しながら、9時過ぎ、娘を迎えに行きました。

中学生ってすごいです。毎日、子ども達の日記を読んでいると、成長しているな・・・と思います。そして、そんな子ども達の成長にわずかでも関われることが本当に幸せです。
 子どもも、親も、まだまだしんどい時期が続きます。
 本当の「受験」はこれからです。
 私も、がんばります!!