手のつく慣用句
向山型国語に挑戦76の授業記録です。

サークルで大人三名に授業した。
課題の四つの慣用句が書かれたプリントを配付した。
①手を切る
②手が届く
③手を負う
④手習い
そして、一人一文ずつ読ませた。
指示 . 1
二つの意味があるのはどれですか。番号をノートに書きなさい。
①と②という意見が出た。
発問 . 1
①にはどんな意味がありますか。
「手を刃物で切る」という意味と「縁を切る」という意味が出された。
発問 . 2
②にはどんな意味がありますか。
「高いところにあるものに手が届く」という意味と「夢がかなう」という意味が出された。
説明 . 1
「手が届く」とは、「世話が行き届いている」という意味です。
説明 . 2
「縁を切る」「世話が行き届く」のように、二つの言葉がくっついて別の意味を表すようになった言葉を「慣用句」と言います。
発問 . 3
「手を切る」のように「縁を切る」ことを表す慣用句です。四角に何が入りますか。
足を□□□
袂を□□□
それぞれ「足をあらう」「袂を分かつ」と答えが出た。
説明 . 3
「手を負う」は傷を負うことを表します。
指示 . 2
同じような手の使い方をあげなさい。
「深手」「痛手」「浅手」という意見が出た。
説明 . 4
「手習い」は、文字の習得という意味です。
指示 . 3
同じように「手+名詞」でできている言葉をあげなさい。
辞書を使って探すように指示した。
すると次の意見が出た。
①手順、②手遅れ、③手がかり、④手軽、⑤手応え
説明 . 5
「手」には、他の言葉とくっつくことで、もともとの「手」とは別の意味を表すようになった言葉があるのです。
ここで授業を終えた。