『ごんぎつね』全指示・全発問 2
ここでは、まず事件のはじまりを問うた。「ごん」の紹介の部分と事件はちがうことに気づかせたい。
また、後の伏線の意味も含めて、視点について軽く扱ってみた。

事件のはじまりと視点の問題を扱う
『ごんぎつね』は、最初、ごんの紹介から始まっている。いきなり事件から始まっているわけではない。そのために、事件のはじまりを聞いた。
そうすると、付随して視点の問題も出てきた。視点のことは、ここでは軽く扱うだけとした。
発問 . 1
事件はどこから始まっているか。
次の3ヶ所に分かれた。
・ P62L9「そして、夜でも」11人
・ P63L1「ある秋のこと」17人
・ P65L13「ごんは、びくの中の」5人
それぞれ意見を発表してもらった。
結局、「ある秋のこと」からとなった。その前は、ごんの性格などの紹介だ。ここから兵十にいたずらを始めた。ここから事件が展開する。
発問 . 2
このお話は、ごんの視点で書かれている。賛成ですか。反対ですか。
ここでは、主役の理由として「ごんの視点で書かれている」と出されたので扱ってみた。第6場面への伏線の意味もある。
賛成19人、反対14人であった。
賛成の理由として、「兵十だな。」「ああ、そうしきだ。」「おれと同じ…」「ははん、死んだのは…」などが出された。
反対の理由として、「兵十と加助の会話がある」「いわし屋になぐられた場面がある」などが出された。しかし、これは、「ごんが近くで見ている」「兵十のひとりごと」ということで認められなかった。
この問題はここで終了した。誘導尋問的に6場面から探させれば、兵十の視点で書かれていることに気づくだろうが、6場面の読み取りまで置いておくことにした。