「やさしい日本語」で要点をつかむ（2014）
光村中２国語。「やさしい日本語」で、要点を端的につかんで長文を読む練習をする。平成26年度実践。（TOSS福井推薦）
１ 「やさしい日本語」の目的
P40の①の文章を音読する。
追い読みの後、立って１回、座って１回読む。
P43の②の文章を音読する。
追い読みの後、立って１回、座って１回読む。
①と②の文章をくらべて、わかったこと、気づいたこと、思ったことを箇条書きで書きなさい。
・①は長くて、②は短い。
・①の方が②より文の数が少ない。（①は２文、②は４文）
・①は一文が長く、②は一文が短い。
・①は漢字が多くて、②はひらがなが多い。
・①は難しい言葉が多く、②は簡単な言葉が多い。
・②は「～してください」が多い。
・②は「余震、後で来る地震」と説明している。
・②は文節の間に１マスあいている。
一言で言うと、②の文章はどうなのですか。（簡単。分かりやすい。）
②のような言葉を何というのですか。
「○○○○日本語」 →（やさしい日本語）
「やさしい日本語」は、何のために必要なのですか。
P40～P42・L5までを読んで考えなさい。
P40～P42・L5までを音読する。
発問の答えをノートに書かせて発表させる。
「大規模な災害下でも、日本語に不慣れな外国人に、分かりやすく情報を伝えるため。」
ポイントは３つ。
①状況＝大規模な災害下
②相手＝日本語に不慣れな外国人
③どのように＝分かりやすく情報を伝える
以上が書けていれば合格。解答に応じて評定する。
２ 「やさしい日本語」の特徴
P42・L6を読む。
「では、外国人にわかりやすい簡潔な日本語とは、具体的にはどのようなものなのだろう。」
どのようなものだと書かれているか、本文から読み取ります。
P42・L6～P43・L5まで音読する。
いくつに分けて書かれているでしょうか。
手がかりになる言葉を探して丸で囲みなさい。
「まずは」「続いて」「なお」「最後に」
つまり、本文には「外国人にわかりやすい簡潔な日本語」の特徴が４つ書かれています。
どのようにすれば、「外国人にわかりやすい簡潔な日本語」になるのですか。
４つに分けて、それぞれ１０字以内で書きなさい。
１ 伝える情報を絞る
２ 表現を言い換える
３ 解説を添える
４ 明快で短くする
４は難しい。
「あいまいな文を避ける」「長い文を避ける」などの答えは出るので、それらをまとめて教師から提示しても良い。
３ 「やさしい日本語」の伝え方
P44・L1を音読する。
「もう一つ、私たちが考えなければならないことがあった。」
筆者が考えなければならないことは何だったのですか。
１０字以内で探して線を引きなさい。
「どう伝えたらよいか」
情報を伝える方法には何と何があるのですか。
それぞれ１０字以内で探して線を引きなさい。
「音声で伝える媒体」と「文字で伝える媒体」
それぞれの媒体で、どう伝えたらよいのか、書いてある部分に線を引きなさい。
「音声で伝える媒体」
・約二倍の時間をかけて読む
・意味の切れ目ごとに短い間を取る
「文字で伝える媒体」
・見出しはできるだけ複数の言語で表す
・内容は、一枚の掲示物につき一つの情報とし、「やさしい日本語」で表す
・表記には漢字も用いる
・ローマ字はむしろ使わないほうがよい
・言葉の区切りごとに一字分空けて意味のまとまりをわかりやすくしたり、内容に関連する絵や地図を付けて情報を補ったりする
最後に筆者の主張を読み取ります。
P44・L20「私たちは、このように…」～最後まで音読する。
今、読んだ中から、筆者の主張を一文で探しなさい。
「だから、情報を伝える側は、誰に対しての情報なのか、伝えねばならない情報は何なのかをより強く自覚していなければならない。」
長い説明文を読む時には、筆者の主張が書かれた一文を探しながら読むと、全体をつかむことができます。
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