擬音語と擬態語の授業
向山型国語に挑戦69(擬音語と擬態語)の授業記録

「『大造じいさんとガン』で擬音語と擬態語の勉強をしましたね。」
と言って,ざっと復習をする。
その後,『わらぐつの中の神様』の冒頭部分を提示する。
雪がしんしんとふっています。
まどのしょうじがカタカタと鳴りました。
雪がサラサラと雨戸に当たっては落ちていきます。
ぐっしょりになっていたのです。
擬音語や擬態語を見つけて,赤鉛筆で囲みなさい。4個あります。
擬音語と擬態語に分けなさい。
擬音語 … カタカタ サラサラ
擬態語 … しんしん ぐっしょり
「擬音語は~だが,擬態語は~だ。」というふうに,違いを説明しなさい。
順番に発表させる。
・擬音語は音を表すが,擬態語はようすを表す。
・擬音語は音が聞こえるが,擬態語は音が聞こえない。
・擬音語はかたかなだが,擬態語はひらがなだ。
という答えが出た。
「サラサラ血液」というときのサラサラは擬音語ですか。
「擬態語ですね。サラサラは,擬音語になる場合も擬態語になる場合もあるのですね。」
♪春の小川はさらさら流る というときの「さらさら」は,擬音語ですか,擬態語ですか。
「擬音語ともいえるし,擬態語ともいえますね。」
[画面]
雪がサラサラと雨戸に当たっては落ちていきます。擬音語
サラサラ血液 擬態語
春の小川はさらさら流る 擬音語ともいえるし擬態語ともいえる。
では,練習問題。同じ言葉が擬音語になる場合と擬態語になる場合を探しなさい。
「たとえば,『ドンドンと戸をたたく。/仲間がどんどん増えていく。』というふうに書くのです。」
書けた人に発表させた。
また,教師から次のような例を挙げた。
時計がカチカチ鳴っている。/緊張してかちかちになる。
バリバリと爆音をたててバイクが走る。/まだ50歳なので,ばりばり働く。
パッと息をはく。/忍者がぱっと消える。
三味線のチャンという音が聞こえた。/ちゃんと宿題をやりなさい。
「いろんなのが出ましたね。思いつかなかった人は,どれか1つは写しておきなさい。また,新しいのを思いついたら先生に教えてくださいね。授業を終わります。」