くっつきの「を」の授業(向山洋一氏修正追試)
1年生ひらがな指導、くっつきの「を」の授業の修正追試。「たおるおいれた」の誤答を加えた。
タオルを用意して、バケツの中に入れる。
黒板へ、次のように書く。
たおる
をいれた。
T 「タオル、オイレタ、ですね。」
C 「違う違う。」
C 「タオルを いれた、だよ。先生。」
T 「先生は、書いてある通りに読んだんだよ。」
【を】の位置をたおるに寄せるんだというので、 次のように書いた。
たおる
を
いれた。
T 「タオル、オ、イレタ、ですね。」
C 「先生、違う~!」のブーイング。
たおるの下だと言うので、次のように書く。
たおる を
いれた。
T 「タオル、オ、イレタ。」
C 「違う~!!」
T 「先生、たおるのすぐ下!!」
子どもたちは大興奮。
T「わかった、わかった。これでどうだ!」
たおるお
いれた。
C 「違うー!!!」
T 「だって、タオルオイレタじゃないですか。」
C 「くっつきのをは、【を】を使うんだよ!」
ようやく、正しい文、「たおるを いれた。」になる。
言葉にくっつく「を」は、【を】を使うルールを確認した。
その後、「えをかく」「ほんをよむ」も、同じように教師が間違えながら黒板に書き、習熟させる。
しつこいが、子どもたちは喜ぶ。
ここまでで、ノートは、次のようになっている。
①たおるをいれた。
②えをかく。
③ほんをよむ。 ※「を」を赤鉛筆で囲ませている。
最後に、④⑤で「くっつきのを」を使った文を作らせた。
全員が正しく作文することができた。
※原実践 向山洋一著『教え方プロ・向山洋一全集5 入門期の国語授業』