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アップとルーズで伝える

2014年度実施。問いと答えの文が対応していない説明文に対して、説明文の不備を子ども達と一緒に考えることを通して、全体の内容をとらえる授業にした。。

アップとルーズで伝えるは、問いと答えの段落が対応していない。
また、答えの文が、この説明文で一番伝えたいことになっていないため、問いと答えの段落を考えても、文章全体の構造をつかめない。
そのため、説明文の不備を考えることで、全文の構造をとらえる授業を行った。

指導計画

①音読
②問いの段落、問いの文を探す。
③答えの段落、答えの文を探す。答えの文を作りかえる。
④全文要約(30字以内。)

問いの文と答えの文を探す。

発問 . 1

問いの段落は何段落ですか。ノートに書きます。

3段落となる。
(第4段落の、「どんな様子でいるのでしょう」「それぞれのおうえん席の様子はどうなのでしょう」を指摘した児童がいた。
それも正解とした。
文章全体に問題を出しているのは、何段落ですか。と発問すると、3段落となる。

発問 . 2

問いの文に線を引きなさい。

第3段落、「アップとルーズでは、どんなちがいがあるでしょう。」の文となる。

発問 . 3

答えの段落を探します。
ただし、問いの文が「アップとルーズでは、どんなちがいがあるのでしょうか。」とあるので、「~ちがい」と書いてある文です。

答えは書いていない。

発問 . 4

答えは書いてありません。作らなくてはいけません。何段落と何段落を使えば答えは作れますか。

第4段落と第5段落である。

発問 . 5

第4段落のどの文を使いますか。線を引きなさい。

「アップでとると、細かい部分の様子がよく分かります。」の文である。

発問 . 6

第5段落のどの文を使うと、答えは作れますか。線を引きなさい。

「ルーズでとると、広いはんいの様子がよく分かります。」の部分である。

発問 . 7

二つの部分を使って、答えの文を作ってごらん。

ノートにかけた子ども達から黒板に書かせた。
アップは細かい部分の様子が分かり、ルーズは広いはんいの様子がよくわかるちがい、となった。

全文要約をする。

説明 . 1

答えの文がありませんでした。
もう一つ問題があるのです。答えの文は、説明文の一番いいたいことになることがおおいのですが、この答えの文は、一番言いたいことでしょうか。
説明文のだいじなことは、最初か最後の段落に書いてあることが多いです。
この答えの文が一番いいたいことではないのです。

発問 . 8

全文20字以内で要約します。ノートに書けたら、もってきます。

ノートに書いた子どもたちから黒板に書いた。
目的に応じて使い分けるアップとルーズ。となった。

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