メダカは、じつはたまごを生んでいた!!!
メダカがなかなかたまごを生まないという声を聴くことがあるが、じつは生んでいるのに気付かないことがある。
飼育歴30年の筆者が紹介する産卵のさせかた

メダカに産卵させるコツ 基本三か条
1 オス・メス10匹以上いれること
⇒メダカのメスにも「選ぶ権利」があります。気に入らないオスとはペアリングしないようです。
2 エサを朝晩与える。
⇒ 自分が空腹では産卵できません。産卵専用のエサもあります。
3 おおむね25℃程度の水温
⇒ 水温が低いと産卵しません。
この三か条を守っても、なおかつ産卵が確認できないことがある。
その原因のひとつと考えられるのが「産卵時刻」の問題である。
東日本では、6月の夜明けは早い。午前3時すぎには明るくなる。
明るくなってすぐに産卵してしまい、教師が出勤した時刻には、すでに水草につけた後、という可能性がある。
そこで以下のような対応をしたところ、たまごを採取することができた、という「体験談」である。
ここ数日、メダカの産卵を確認できないでいる。 毎朝、8時に見に行くのであるが、生んでいない。
前日の点検のときに、腹パンパンのメスを数匹確認しているので、産まないはずがないのに、である。
水温も良好、健康状態も問題なし。 餌もやっている。
本日、授業の際、メダカの水槽の水でプランクトンの観察をさせたら、水草にメダカのたまごがついていた。
で、ある可能性に思い至った。
コンチクショー。
かといって、吾輩は怠惰なので午前4時に出勤する気はない。
つまり、メダカは毎朝産卵していたのではないか?
ということだ。
メダカは、光刺激で産卵行動を起こす(らしい)
東北の夏、朝は早い。午前3時には東の空が白んでくる。3時半なら明るい。
とすると、午前8時の時点では、メダカはとっくに産卵して水草にたまごを付着させた後だった、という可能性がある。
そこで考えた。メダカを人間に合わせてしまえばよい。
でっかい段ボール箱をメダカの水槽にかぶせてきた。こうすれば、朝イチの光は午前8時(つまり私が箱をはずす)まではささない。
これでどうだ?
翌日、出勤するや否や、理科室に直行。 段ボールの覆いを外した。
ニンマリ。
産卵してた。これで、生まれたばかりのメダカのたまごの観察ができる。
【注】
この方法は、たまたまうまくいったのかもしれず、追試による検証が必要と思われます。
追試した方はぜひ追試報告をTOSSランドにアップしてください。