向山型「再現する社会科」で環境問題と公害問題を授業する 第5時
向山型「再現する」社会科とは、子どもが仮説を立て検証する授業のことです。子ども自身による情報の収集・選択・整理がシステム化されています。子どもが楽しんで学習します。子どもに力がつきます。総合的な学習にも応用できます。5年 向山型「再現する社会科」で環境問題と公害問題を授業する(全21時間)がおすすめです。

第5時 公害について調べる-1時間
指示 . 1
「公害」とは何ですか。 調べてノートに書きなさい。
子どもたちは、すぐに辞書や教科書・資料集を探しだした。私は広辞苑の説明を読んだ。
説明 . 1
公害=(public nuisannce)私企業・公企業の活動によって地域住民のこうむる人為的災害。
この時点で、すでに公害の種類まで調べている子もいた。そこで次のようにたずねた。
発問 . 1
公害には、どんな種類がありますか。
5つ書けた人からノートを見ることにした。また、その中の一つを黒板に書くように指示した。その際、同じ意見は書かない。また、それ以外の意見は後で書いてもらった。黒板の意見をすべて読んでもらった。
説明 . 2
公害対策基本法(現環境基本法)では7つの公害が定められています。 大気の汚染、水質の汚濁、土の汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭です。また、今ではゴミ問題やハイテク公害などもふくまれています。
次に公害病について考えることにした。
指示 . 2
四大公害を書きなさい。
水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくである。これは、すぐに探し出せた。
指示 . 3
四大公害について調べて表に書きなさい。
子どもたちは次のような表をノートに作成した。作業が終わらなかった人は、宿題とした。