「花笑う」の漢字文化の授業
「春」「咲」の漢字の成り立ちや意味を考えることで,漢字文化,奥深さを教える授業です。(TOSS新潟ML推薦) No.8481760
コンテンツ作成:高橋幸伸 コンテンツ移行代理:永山 祐

「花笑う」の漢字文化の授業
「春」「咲」の漢字の成り立ちや意味を考えることで,漢字文化,奥深さを教える授業です。
今から写真を3枚見せませす。季節を表す写真です。共通する季節はいつですか。
春である。
今日は春についての、漢字の勉強をします。
春の昔の漢字を見てみましょう。(サイトを提示する)
2000年くらい前は、絵のようなもので表していました。お日様と、草と、そして、こんな絵が組み合わさって「春」になりました。
茶色の線が地面です。緑の線は何でしょうか。
芽,茎等がでる。
ここの部分は、土の中から芽が伸びて、今にも地上に出ようとしている様子を表しているのです。
芽をだした草は、どんどん大きくなっていき、やがてきれいな花を咲かせました。ただの草だと思っていたので、みんなびっくり。思わず「草が( )けた!」と叫びました。
なんと叫んだでしょうか。( )に入る漢字一文字は何ですか。
( )に漢字一文字を入れてもってきなさい。
ノートチェックをする。ここでは正解でなくとも,「書けた」ということで丸をあげる。
「草が化けた!」と叫んだのです。ですから、「花」という漢字はくさかんむりに、ばける、と書きます。
漢字で「花が咲く」とノートに書きなさい。
「花が咲く」の「咲」という漢字は、もともとこのように書いていました。
この漢字から「咲」と、もう1つの別の漢字ができました。その漢字はなんでしょうか。
子どもたちに予想させる。カンでよい。
「笑う」です。もともと同じ漢字だったのです。ですから、「花が咲く」ことを
「はなわらう」という言い方もあるそうです。
実はもう1つ同じ使い方があります。何という漢字が入るでしょうか。
1年生でも分かる言葉です。
子どもたちの様子を見て,「漢字一文字です。」「国語教科書の一番最後のページの一年生の漢字を見てもよいです。」などと手がかりを与える。「犬笑う」「川笑う」「手笑う」などいろいろでるだろう。子どもの意見を楽しくそうに教師が受け入れる。
山笑うです。山の木々の芽が目立ち、光を浴びると笑うっているようだという意味だそうです。
昔の人はそんなふうにして春を楽しんでいたのですね。
春にぴったりの言い方ですね。
漢字には、それぞれ深い意味があるということが分かりましたね。
次回は、春についての、漢字の勉強をもっともっとやっていきましょう。
参考文献
1 漢字文化トークライン 別冊VOL,3筒井隆代
2 常用字解 平凡社