漢字辞典の使い方(基礎編) 総画引き
漢字辞典の引き方には、音訓引き、部首引き、総画引きがある。総画引きについて押さえるべきポイントを示した

初めて漢字辞典にふれる子どもたちには、一つ一つの引き方の利点をしっかりと押さえさせたい。
音訓引き・部首引き・総画引きを1時間程度で授業した。
〈準備〉
・漢字辞典(一人に一冊ずつ)。
事前に保護者に協力をお願いし、国語辞典と同様に、個人持ち(小学生用)の辞典を準備するようにしたい。
自分の辞典であれば、一度調べた漢字には赤鉛筆で線を引いてチェックすることや、付箋紙を貼って辞書を引く励みにすることも自在にできるからである。
総画引き
漢字の読み方も部首も分からないときは、「総画索引」を用いると便利であることを知らせる。
漢字の読み方も部首も分からないときには、その漢字の画数を数えて、「総画索引」から漢字を調べることができます。
総画索引のページを開きなさい。
総画索引は、小学生用の辞書では、たいてい本文よりも前の方に載っている。
たくさんの漢字が画数の少ない順に並んでいることをヒントに探させる。
十秒ほどで、ほとんどの子が見つけることができる。
総画索引には、漢字が画数の少ない順に整理されていることを確認する。
(「胃」を板書し)この漢字をノートに写しなさい。
「胃」は、4年生で習う漢字で未習のものの中から選んだ。
以下、次のようにみんなでテンポよく進めていく。
T 「胃」の画数は何画ですか。
C 九画です。
T 総画索引の九画のところで、「胃」を探しなさい。
C ありました。
T 「胃」のページを開きなさい。
T ノートに書いた「胃」の下に、音、訓と意味を書きなさい。
書けたら「胃」のところを読んでいなさい。
総画索引を使う際、つまずきとなるのは、画数を正確に数えられない場合と、漢字がたくさん載っているため、見落とす場合の二点である。
普段、空書きなどで、漢字の「折れ」「曲がり」などの数え方がきちんとチェックしてあれば、子ども同士で画数の間違いに気づくことができる。
見落としが多い場合には、指で一列ずつ漢字を指しながら探させたり、下の段を下敷きなどで隠し、見やすくするとよい。