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1年生 五十音表の授業

1年生「五十音表の授業」の実践記録。長音の理解につなげる指導と言葉探しを行った。

教科書に、ひらがな五十音表(五十音図)が出てくる。

縦に音読。横に音読。たくさん読ませる。

その後、長音の理解につなげる授業と言葉探しを行った。

発問 . 1

五十音表には、秘密があります。何だか分かる人?

始めはノーヒントで考えさせる。徐々にヒントを出していく。

発問 . 2

実は、五十音表の中に、5人のお母さんがいるのです。どの字がそうでしょう?

「ま」「や」…と当てずっぽうに発言する子、
「お」と「か」と「あ」と「さ」と「ん」だと発言する子。

子どもとやりとりをしているうちに、「あ」「い」「う」「え」「お」だということが子どもたちから出てくる。(母音)

発問 . 3

「あ」のお母さんには、何人の子どもがいるでしょう。

五十音表を横に見ると分かる。「か」~「わ」の9人である。

発問 . 4

「い」のお母さんは、何人の子どもがいるでしょう。

重複する「い」を除くと、7人。
同様に、「う」のお母さんには8人、「え」のお母さんには7人、「お」のお母さんには9人子どもがいることを押さえる。

(これらの学習で、将来子どもたちが「母音」「子音」という用語について触れたときに、そのイメージが広がる。)

黒板には、5人のお母さん「あ」「い」「う」「え」「お」を掲示する。

ここで、教師は声のトーンを変えて話す。

発問 . 5

「ピーン ポーン パーン ポーン」
ひらがなデパート、迷子のお知らせです。
「か」君が迷子です。「か」君のお母さんは、5人のうち誰でしょう。

「あ」の音が残るので、「あ」ということが分かる。

「か」のカードを持ちながら、子どもたちに問う。
子どもたちは、直感的にお母さんは「あ」だと言う。
「証拠は、ありますか?」と聞くと、教科書に出ている口を開けている女の子の写真を指摘する子がいた。
「あ」と「か」は、同じ口の形であることをみんなで確認する。

説明 . 1

もう一つ、証拠があります。
みなさん、「か」という言葉を伸ばして言ってみましょう。
すると、「か」君のことを心配した「か」君のお母さんが登場します。
せーのっ!「かあああああああああ。」どのお母さんでしたか?

発問 . 6

「ピーン ポーン パーン ポーン」 「し」君が迷子です。
えーん、えーん。「し」君のお母さんは、誰でしょう。

「し」のカードを提示しながら問う。
みんなで、「し」の音を伸ばして確認。「しいいいいいいいい」で、「い」となる。
同様に、「つ」君、「ね」君、「の」君で「う」「え」「お」の母音を確かめる。
(子どもたちは、他の字でも確かめていた。)

この日の授業で扱った「あ」「い」「う」「え」「お」のお母さんと、その子どもたち。
後日、長音の授業をするときに、大切な役目をすることになる。

この授業を行った後、五十音表から言葉探しをした。

(縦、横、斜めで。「あい」「あか」「いく」など。)

一番多く探した子は、43個。

さらに、家で親と探してきた子は、72個。

(教師は同音異義語を入れて、693個探したことを伝えた。)