平成22年度啓林館「円」全発問・全指示 第1時 P.60~P.64(円周率を知り、円周や直径を求める)
平成22年度、啓林館「円」の全発問・全指示です。平均点も載せてあります。(TOSS千葉ML推薦) No.6860329 コンテンツ作成:河野健一先生 コンテンツ移行代理:石垣敏江

円の第1時間目。円周率を知り、それを使って円周を求めていった。
1.扉ページで円の周りが直径の3倍になっていることを押さえる。
教科書60ページ。太い字を読みます。「円のまわりの人数と直径の人数をくらべてみよう」
(円のまわりの・・・)
上の円。直径の部分は何人いますか?
(3人です)
周りの人数は何人ですか?
(9人です)
下の円も、同じように直径と周り(一応、「円周」という言葉は未習なので)の人数を聞いた。
鉛筆君がこう言っています。「円のまわりの人数は直径の人数の3倍になっているよ」
2.円周という言葉を知る。
61ページ。「9、円をくわしく調べよう」
びっくりマークの1番。「厚紙に直径4cm、5cm、6cmの円をかいて切りぬき、重ねてみよう」はい。
(厚紙に・・・)
スマートボードで3つの円を重ねる様子を見せた。文と図ではなかなかイメージできないと思ったので。
はてなマークの1番。「直径の長さを変えると、何が変わるかな」読みます、さんはい。
(直径の・・・)
「~~が変わる」と教科書の空いている所に書きなさい。
(円の周りの長さが変わります)(面積が変わります)
円の周りのことを何と言いますか?
(円周です)
この後、「どうしてわかったの?」(教科書に書いてあります)の決まり文句で、「教科書に書いてあることがわかる人は賢い!」と褒めた。そして、「円周」と全員に言わせた。
その下。「円周と直径の関係や、円の面積について調べていこう」という勉強をしていきます。
3.直径÷円周の作業を繰り返し、円周率を知る。
(1)直径÷円周(円周率)の求め方を理解する。
62ページ。「1、円周と直径」
□1、指を置きます。「円周が直径の何倍になっているかを調べましょう」
さっきも調べました。さっきは何倍でしたか?
(3倍です)
そう、3倍でした。もう少し詳しく調べます。
「61ページでつくった直径4cmの円を、30cmものさしにそってころがし、円周の長さをmmの単位まではかりましょう。円周は直径の何倍になっていますか」
わかりづらい。岩本友子氏のサイト「算数のフラッシュコンテンツ集」(TOSSランドNo.1126065)の中にある「直径4cmの円の円周を調べましょう」を見せた。
こうやって円周の長さを測ります。4cmの円の円周の長さは何cmですか?
(12.6cmです)
これも教科書に書いてある。それを確認。女の子のセリフ「円周は12.6cmになったよ」を読ませた。
では、これが直径の何倍になっているのかを求める式はどうなりますか?
(12.6÷4です)
これも教科書に書いてある。書いてある場所を指で押さえさせ、男の子のセリフ「12.6÷4=3.15だから、演習は直径の3.15倍になるよ」も読ませた。
3.15倍になることがわかりました。
(2)様々な円で調べる。
次のページ、○イ。
「直径5cm、6cm、7cm、8cmの円についても、手分けをして、○アと同じように調べましょう」とあります。
円周は先生が全部言っていきます。既に測ってきました。
円周をどんどん言っていき、表に書き込ませていった。子どもに測らせると誤差が大きくなりそうなため。
直径5cmの円は、円周が直径の何倍になっているか、求める式は何ですか?
(15.7÷5です)
<板書>
5cm 15.7÷5
何倍かが求められた、持ってらっしゃい。
正解の子は8cmまで進めさせた。すべてできた子8名に板書させ、答え合わせ。
わり切れないところは、鉛筆君のセリフ通り「100分の1の位」までで求めさせた。最初に押さえておいた方が良いだろう。もしくは、割り切れない問題を持って来させると良い。
教科書の表。「円周÷直径」の所に、求めた数字を書いていきなさい。
書けた子全員で、上から読んでいった。時間調整である。
(3)円周率を知る。
この「円周÷直径」の数字を見て、わかったこと、気づいたこと、思ったことを表の右に書きなさい。
(3.14が多い)(3.14に近い数ばかりです)
お隣同士、書けているかを確認させ、書けていたら○をつけさせた。
その下、みんなが発表してくれたようなことが書かれています。ついて読みます。
「円周は直径の3.14倍になることがわかります」
(円周は・・・)
「どんな大きさの円でも、円周÷直径は同じ数になります」
(どんな大きさの・・・)
「この数を円周率といいます」
(この数を・・・)
「円周率は、くわしく求めると、3.14159・・・となりますが、ふつう3.14を使います」
(円周率は・・・)
円周率のエピソードがありますから、読みます。
教科書に載っている「円周率」の部分を読み聞かせた。また、教科書に延々と載っている円周率を読んだり、一時期「円周率を3にしよう」という動きがあったこと、中学校では3.14という数字を使わないことも話した。
4.円周の求め方を知り、求める。
(1)公式を覚える。
64ページ。□の2。「グラウンドに直径6mの円をかきたいと思います。まわりの長さは、何mになりますか」
(グラウンドに・・・)
求める式が言える人?
(6×3.14です)
□があります。答えを入れなさい。空いている所に筆算を書くんですよ。
1番に終えた子に、スマートボードに答えを書かせた。(6×3.14=18.84、答え18.84mです)
かけ算の筆算では、かけられる数とかける数を入れかえても良いことを話した。
円周を求める式は、どんな式になりますか?
(円周=直径×3.14です)
その通り!全員で読みます、さんはい!
(円周=直径×3.14です)
(円周=直径×3.14です)
これ、とっても大事だから、立って2回読みなさい。
(長方形です)
ノートにこう写しなさい。
<板書>
□2 直×3.14=円周
式を言葉の式に揃えて書かせた。
答えまで書きなさい。
(18.84mです)
こう読みます。「直径×3.14=円周、6×3.14=18.84、答え18.84mです」
(2)練習問題を解く。
先生問題です。「直径12cmの円があります。この円周は、何cmですか」
今と同じように解いてごらんなさい。
できた子に言葉の式、式を言わせた。式は「12×3.14」である。
答えまで書きなさい。
答えがいろいろ出ていた。教師が筆算をして見せた。正解は37.68cmである。できた子は先程のように読ませて時間差を埋めた。
教科書に戻ります。○3を指で押さえなさい。
「直径12cmの円があります。この円周は何cmですか」もうやりましたね。
(3)円周から直径を求める。
4番にいきます。問題を読みます。「円の形をした池のまわりの長さをはかったら、47mありました。この池の直径は、約何mですか」