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理科学習指導案 「電磁石のはたらき」

電磁石にもN極やS極があることや、電池の向きを変えることによって、電磁石の極も替わることを実験を通して知る。 No.9535994 http://www.fsinet.or.jp/~m-zen/rika/6nen/6nen-2003-0205sidouan.htm

第6学年3組 理科学習指導案

平成15年2月5日(水) 3校時
場所   理科室
指導者  教諭  善能寺正美

1,単元名 電磁石のはたらき(大日本図書)下P.30~37
 
2,教材について
  この教材は、自由試行にうってつけである。あれこれいじくり回すことによって、その子なりの発見をする。それが、理科好きにさせるコツである。
 自由試行をさせると、その情報交換の方法が問題になる。それには、ペア発表がよかった。ペア発表とは、2人組で実験の報告をしあい、よい発見をみんなの前で発表するのであるが、その発見者とは違う、もう一人の人が発表をするのである。発表の時間が半分に節約できると同時に、実験結果の食い違いをお互いに試し合えるという驚くべきメリットがあることを発見した。
 このような、小さな指導技術の効果を一つ一つ確認しながら指導をしていきたい。
 
3,目標
  電磁石の自由試行をとおして、様々な発見をさせる。
 
4,指導計画   (全13時間)
 
 自由試行をする
    第1時   乾電池・導線・方位磁針
    第2時   乾電池・導線・方位磁針・ストロー
    第3時   乾電池・導線・方位磁針・ストロー・針金、ペア発表
    第4時   乾電池・導線・方位磁針・ストロー・針金・プラ管・鉄心
    第5時   電流計を使った自由試行 
    第6時   発表、情報交換、追試、自由試行
 教科書の実験をしたりものづくりをしたりする
    第7時   P.32~33 実験 電磁石の強さを調べる
    第8時   P.34~実験A
    第9時   P.34~実験B
   第10時   P.34~実験C(本時)
第11・12時   ものづくり「回転する電磁石」
   第13時   テスト
 
5,本時の学習
 (1)目標
   電磁石にもN極やS極があることや、電池の向きを変えることによって、電磁石の極も替わることを実験を通して知る。
 
  (2)本時の展開

電磁石にも、N極、S極があるのだろうか。

(3)評価   
実験によって分かった「電磁石にもN極やS極があること」や、「電池の向きを変えることによって、電磁石の極も替わること」をノートの右側に書き、見開き2ページに、きちんと記録ができたか。
 
 
メモ 
 
 まず、1校時に2組で授業をした。

乾電池のつなぎ方を変えることと、電流計の+端子と-端子をつなぎ変えることが同時に必要で、混乱しやすい。
 さらに、乾電池のつなぎ方を変えることと、つなぎ方はそのままで、乾電池の位置だけを変えるのとで、また、混乱しやすい。
 
 いっそのこと、電流計なしでやったらどうかとも思うが、、電流計が無いと、電流が流れていなくても平気で「変化無し」というような結論を出しかねない。
 電流計は、実験が正しく行われているのかチェックする機能を果たしているのである。
 
それでは、電流計の+端子と-端子をつなぎ変える必要は無いのではないかとも考えられる。
 これなら、すっきり行く。
 針が逆に振れるのだから、電気が逆に流れるというイメージも生じやすいのではないだろうか。それほど大きな電流が流れるわけでもないので、良いのかもしれないが、やはり、1アンペアを超える電流が流れているのであれば、心配である。
 ただ、5アンペア以上でなければ、電流計自体のエナメル線には負担はかからないのかもしれない。物理的に、針が移動できないだけで、エナメル線に流れる電流は、右に振れても左に振れても同じである。
これならすっきり行く。

方位磁針のN極、S極については確認しておく必要があった。
 N極に付くのがS極、S極につくのがN極。そういうことも、忘れているようだ。
 また、方位磁針の赤い方がN極ということも忘れている子もいる。
 単に、方位磁針の針は、乾電池の極を変えると反対の方が付くという結果を見るだけなら、それでも良い。

6年3組の授業が終わった。
 2組で間違いを教えていたことが発覚した。
 +と-のつなぎ方が変わっていなかったのである。
 等価回路であった。
 子どもが間違ったのではなく、私が間違っていたのである。
 「電池を逆にしたら、電流計の端子も入れ替えよ」
 こう教えるとはっきりする。