やさしさとしての献血
献血によってたくさんの人の命が助かることを伝え、助け合いの心を育むとともに、将来献血をしようとする意欲をもたせる。

やさしさとしての献血
何かのキャラクターです。和歌山県「愛ちゃん」滋賀県「ちーたん」青森県「プラット君」。
何のキャラクターだと思いますか。岩手県は「ココロンちゃん」全国では「けんけつちゃん」です。何のキャラクターですか。
献血のキャラクターです。
今日は「献血」について考えていきましょう。
黄色い字だけ読みます。「血液は、人間の体に欠かせないものです」
わたしたちの体の中には、どれくらいの血液が流れているでしょう。
体重40kgの人だと、ペットボトル何本分になるでしょうか
A 1本分 B 3本分 C 7本分(正解)
大きなケガや病気などで、体から血液が大量になくなってしまうことがあります。そのときには、血液を補給しなければなりません。
血液を補給することをなんといますか。
血液を補給する=輸血
年をとると、自分で血液がつくれなくなってきます。少しのケガや病気でも輸血が必要になってきます。輸血する人の80パーセントが50歳以上の人なのです。
輸血は絶対しないと言い切ることができる人?
誰も輸血する可能性がないとは言えません。また、あなたの大切な人が輸血が必要になるかもしれないのです。
輸血に使われる血液は「献血」によってつくられます。「献血」言ってみましょう。
献血は40分ぐらいでできる簡単なものです。先生、この間、献血をしてきました。
血液センターや献血ルーム、献血バスで行います。
①問診票の質問に答え、健康であるか確認します。
②血液をとり、血の濃さや血液型を調べます。
③採血します
この血液が輸血に使われるのです。
献血者数の推移(出典「厚生労働省」)を提示する。
ここ数年の献血者数です。このグラフを見て、分かったこと、気づいたこと、思ったことをノートに箇条書きしなさい。
献血は16歳からできます。しかし、10代、20代の献血者が減ってきています。
献血者が減り続けたらどうなると思いますか。お隣近所の人と相談しなさい。
2人の子どもと一緒に、演示する。
A君がケガをしました。輸血しなければなりません。先生の血液が使われ。A君の命が救われました。A君がしばらくして元気になりました。A君も献血しました。しばらくして、Bさんが病気になり、輸血しなければなりません。A君の血液が使われ、B君の命が救われました。
先生は誰の命を救ったことになりますか。
つまり一人が献血した血液が、たくさんの人の命を救うことにもなるのです。
献血は~。~に入る言葉を考えて書きなさい。
先生は、献血はやさしさだと思います。一人のやさしさがたくさんの命を救うことになります。
あなたのやさしを必要としている人たちがいるのです。
今日の授業の感想を書きましょう。
この後の時間に、献血俳句を作らせた。
授業の感想を発表させた
子どもたちの感想の言葉から、キーワードとなる言葉を板書しておいた。
俳句例を示し、俳句を作らせた。
子どもたちは、俳句の例を参考にしたり、板書された言葉を組み合わせたりしながら俳句を作っていた。
参考・引用文献
・「献血のしくみを知ろう!!」授業テキスト(小学5年生~中学生) TOSS(代表向山洋一)
・日本赤十字社ホームページ http://www.jrc.or.jp/
・厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/
・献血の歴史
・「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」
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