海の中
「海の中の大きな魚」(酒井臣吾氏)の追試をした。大きな魚が画材の中心。(TOSS福岡ML推薦)
No.9915597 http://www18.ocn.ne.jp/~ikuikumn/kami.html
原実践 笠郁子先生 コンテンツ作成 大輪真理

笠 郁子(TOSS福岡教育研究会・TOSS翔び梅・TOSS筑紫サークル)
海の中の大きな魚」(酒井臣吾氏)の追試をした。
2学年の児童対象ということもあり,大きな魚を画材の中心にして作った。


1.波の様子を表す。(第1.2時)
スポンジローラーにカラーインクをつけて波の様子を表す。
色は薄水色など薄い色が適当。



2.大きな魚を作る。(第3.4時)
○ はじめに,口としっぽを描く。

○ 次に,口としっぽをつなぐ。
頭の方は大きく,しっぽの方は細くする。

○ えら→背びれ→腹びれを描く。
○ 目も余白に描く。

○ 頭,口を切り,ずらして貼る。


えら,背びれ,腹びれも同様にずらして貼る。
余った画用紙で…。
(1) 目を作る。
①白目と黒目を別々に描く。
②白目は黒目よりも大きく描く。
③それぞれ切り取って,白目の上に黒目を貼る。

(2) 胴体に模様をつける。
○ 模様は,水玉でもうろこでもよい。
(3) しっぽとひれに模様を入れる。
○ 短冊を適量作り,それをしっぽとひれの模様にする。

3.大きな魚を刷る。(第5.6時)
○ カラーインクは,背景の波の色よりも濃い赤,青,緑から選ばせた。
○ 版にインクのムラが出ないように,インクのついたローラーは同じ方向か
らつけるようにする。
4.まわりの魚たちを作る。
○ トレイにたこ,いか,小魚,岩など海中にある物を油性マジックで描かせ
る。
○ 外形は,はさみで切り取らせる。
○ 目や模様は,先のとがっているもので危なくないもの(粘土ベラなど)で深くつけさせる。

5.まわりの魚たちをスタンピングする。
○ 絵の具筆を使ってインクをムラなくのせていく。
○ 大きな魚の回りに思いついたままスタンピングしていく。
6.海草を描く。
○ スポンジローラーを使って海草を描く。
○ 全体のバランスを考えて,必要な場合のみ描く。
指導のポイント1
○ 生活科の学習で水族館へ出かけた後や,国語科の『スイミー』を学習した
後に取り組ませるとよい。→想像力をふくらませることができるため。
○ 大きな魚を刷るときには,教師も手伝う。
→魚が大きくて,子どもだけでは難しいから。
しかし,まわりの魚を作ったり,スタンピングしたりは,子どもたちだけで十
分できる。
大きな魚を刷った人から,それらをさせたりすると時間を無駄なく使える。
○ スムーズに刷るために次の準備をした。
・トレイ以外の材料は全て教師が準備した。
・教室前方に大きな魚を刷る台を用意した。(3名分)
・教室の横にまわりの魚を色づけできるカラーインクを用意した。
・絵の具筆も各色10本ずつ置いた。
改善案
まわりの魚については,子どもたちが自分たちの絵の具筆や絵の具を
使った方がよかった。
→混雑を避けるため。色も限定されずにすむ。
→ただし,子ども任せになると薄い色を使ってスタンピングがはっきりしないこ
ともある。
はっきりした色を使うよう,事前にアドバイスしておくことが必要。