何と読むのかな?
漢字文化の授業です。同じ漢字が3つ集まって別の漢字になるおもしろさを学んでいきます。「木」→「森」ですが,他にもいくつもの例が出てきます。(TOSS福岡ML推薦) No.9983821 http://homepage2.nifty.com/uepi/kanji-3tude-1-jyugyou.htm

漢字文化の授業です。
同じ字が3つ集まって別の漢字になるおもしろさを、いくつかの字を使って学んでいきます。例えば「木」が3つ集まると「森」になりますね。このような例がほかにもいくつかあるのです。江戸時代の漢字練習本「歌字尽(うたじづくし)」も出てきて、最後は知的な興奮で盛り上がること、まちがいなし!
※ 漢字の資料は、東京学芸大学附属図書館より、許可を得て掲載しております。
(東京学芸大学附属図書館所蔵資料 望月文庫の「小野篁歌字尽」及び「四民童子字尽安見」より)
最初に「木」を画面を出し、次のように言いながら、クリックして、画面を進める。
木。 3つ集まると何ですか? みんなで、さんはい。
これは簡単なので、すぐにみんなで言わせる。
「もり!」
牛が、3つで、何と読みますか?
分かった人!
ここは挙手させて数名、聞いてみる。
クリックして画面に答えを提示しながら、次の説明。
「ひしめく」とよみます。
牛がたくさん集まって、ギュウギュウに「ひしめいて」いるのですね。
「聶」を提示すると同時に次の発問。
何と読みますか?
ノートに書いてごらんなさい。
聞くばかりにならないように、ここで書く活動を入れる。
先ほどの発問の間に、画面にヒントが出るようになっているので、それを手がかりに書くことができる。
数名、発表させる。
クリックして画面に答えを提示しながら、次の説明。
みんなの耳がこうやって集まってくるくらいの声で「ささやく」のですね。
「姦」を提示すると同時に、次の発問。
何と読むか、
書きなさい。
(発問+指示は、同じことの繰り返しになるので、少しずつ短くしていっている。)
発表させる。
この時、理由も言わせるようにする。
これは、ただのクイズではなく、漢字の組み合わせに何らかの意味があるということに気づいてきているだろう。
また、次の問題から、そう考えていってほしいという隠れ指示でもある。
クリックして画面に答えを提示しながら、次の説明。
これは、女の人がたくさん集まると、うるさい、やかましいという意味なのです。
次の問題(男3つ)を提示しながら
男。分かる人?
これは難しく、手がかりがないので、すぐに尋ねる。
(発表が出ない場合は、さらっと答えを出し、説明する。)
答えを提示しながら説明。
「たはかる」と書いて「たばかる」と読みます。
男の人がたくさん集まって「だます」という意味です。
これは、江戸時代の漢字練習の本に載っている字です。昔はこういう字も使っていたのです。
他にも、「心」という漢字を組み合わせて、人の心の様子も表していました。
【心3つ】の画面を提示しながら
何と読みますか?
ノートに書きなさい。
発表させる。(※発表時に、理由も尋ねる。)
ここで、次の問題の答えである「まよう」が、発表で出るかもしれない。
その場合、ここでは「おしい!」としておいて、次の、【心4つ】のところで、取り上げてやるとよい。
答えを提示しながら説明。
心が3つもあると、どれが本当かと疑ってしまう気持ちを表しています。
【心4つ】の画面を提示しながら
4つ。 書きます。
「何と読みますか?」は、もう分かっているので、略していく。短い指示で、テンポよく進める。
発表させる。(※発表時に、理由も尋ねる。)
答えを提示しながら説明。
心が4つもあって、迷ってしまうのですね。
【心5つ】の画面を提示しながら
分かった人!
ここは、テンポよく、すぐに発表させていく。(※理由も尋ねる。)
答えを提示しながら説明。
「よろこぶ」 みんなの心がたくさんたくさん集まってきて、うれしい気持ちを表しているのですね。
次の画面を提示しながら説明。
昔の人は、ことばあそびのようにして、漢字をうまく組み合わせた字を使っていたのです。
※この授業の後、同じ字を3つ組み合わせた漢字づくりをする活動を入れてもよい。また、それをその日の自学にすることもできる。