「三角比の表」の基礎・基本
「三角比の表」は①式から値、②値から角度を求めることができればよい。ただそれだけではもったいないので、三角比の表を使って発見させる活動を取り入れる。

1 授業のアウトライン
① 教科書の例示問題1・練習問題1(15分)
② 教科書傍用問題集(5分)
2 教科書の例示問題1・練習問題1はこう授業する
まずは表の見方から指導する。
教科書93ページ。例4を読みます。

右に表があります。縦は角度、横は三角比についてです。
同じようにかきます。(「① 角度」とかく)初めに縦軸を見ます。
次は何をかきますか。(「② 三角比」とかきます)次に横軸を見ます。
\sin 36°はどのように探しますか。(初めに36°を、次に\sinの列を見ます)
\cos 36°、\tan 36°も同様に確認する。
巻末の表を出します。
生徒が巻末を見ると、教科書93ページ 問7が見えなくなってしまう。だから、教師が問題を板書しそれを解かせる。
(1) \sin 16°=\fbox{0.2756}
(2) \cos 74°=\fbox{0.2756}
学力低位の生徒はこれだけでは、問題数が少なく解けるようにならない。補充問題として、教師が三角比の表を見ながら問題を追加する。
十分にできるようになった時点で問7(3)を解かせる。
(3) \tan \fbox{38°}=0.7813
解いた手順を言いなさい。(①\tanの列の中から、②0.7813を探しました)
先ほどの逆の順で解けそうですね。
(4)を解きなさい。
(4) \sin \fbox{85°}=0.9962
先ほどと同様、問題数が少ないので、補充問題として、教師が三角比の表を見ながら問題を追加する。
単に数値をかかせるだけであればここまででよいが、後の鈍角の三角比や (90°-A)の三角比につなげるために以下の活動を行う。
この三角比の表を見て、分かったこと、気づいたこと、思ったことをかきなさい。
期待する答えとして、
①\sinと\cosは0と1の間。
②\tanだけは1を超える。
③45°で\sinと\cosが等しくなる。
④\sinと\cosは並びが逆。
⑤\tanだけ「ー」がある。
など