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手縫い 簡単なしつけ

めんどうなまち針なしで簡単にしつけができる方法を3つ紹介します。

手縫いでのしつけの仕方

手縫いでのしつけの少し簡単な仕方について説明する。

説明 . 1

家庭科で手縫いやミシンの時に「しつけ」が必要になる場面がある。
「しつけ」とは、布をミシンで縫い合わせる前に、2枚の布がずれないようにするために、糸で仮に縫って止めておくことを言う。本縫いを上手にするための大事な下準備である。

子どもたちにとっては初めてで、見たこともない作業が多いため、動画で見せるか、教師が必ず事前に全員を集めて実演してみせないと、かなり難しい。ポイントを板書しておいて、実際にやってみせるのが良い。以下の5つのポイントは板書して演示する。

【ポイント①】布地を片手で押さえながら縫う。

説明 . 2

子どもは片手で布を持てずに、机の上に置いて縫うことが多いので、どうしてもできない子以外は、できるだけ利き手以外の手で布を持って縫うことを繰り返し指導する。

【ポイント②】すくう縫い目を小さく、表に出る縫い目を大きくすると、縫う時のずれが小さくなる。

説明 . 3

子どもは大きな等間隔で縫おうとするが、それだとしっかりまとまらない。表に出る縫い目が大きい方がずれが少ないので、「ちょっとすくって、遠くにさす」と実演してみせる。ただし、縫い目の大きさまで気を使うのは小学生にはかなり難しいので、「上級編」として、できる子だけに挑戦させるのでも十分である。

【ポイント③】3~5針くらいまとめて縫って、最後に糸を一度に引っ張る

説明 . 4

1針縫っては糸を引っ張って、1針縫っては引っ張って…と、教えないと子どもは一針ずつちまちまと縫うのでとても時間がかかる。
演示で「まとめて縫うと早い」ことを教え、できている子をほめながらミニ先生にして、少しずつ「まとめぬい」を練習させる。

【ポイント④】最後に「糸こき」をし、糸のつっぱりをゆるめる。

説明 . 5

一度実演で見せないと、子どもは「糸こき」をせずに、布が波打ったままで玉止めをしてしまうので、必ず「引っ張って布をまっすぐにしてから玉止めをする」ことを説明し、板書しておく。クラスの実態によっては、「先生にOKをもらってから玉止めをする」と最後にチェックしてもよい。(ぐにゃぐにゃな子は、担任が糸こきしてやる)

【ポイント⑤】縫い線にかぶらないように縫う。

説明 . 6

何も指示しないと、子どもはミシンで縫う縫い線の「真上」にしつけしてしまう。縫い線にしつけがまたがっていると、ミシンで縫いあがった後、しつけ糸をとてもほどきにくくなってしまうので、「縫い線の少し上を縫う」ことを事前に教えておく。
(写真はピンクの線が実際にミシンで縫う線)

以上の5ポイントがしつけ指導の重要ポイントになる。
これを板書して演示すればかなりしつけミスが減る。

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