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ヒットアンドブロー

啓林館「未来へひろがる数学」(中3)で数あてをしながら論理的に正解を導いていく授業(オンライン対応)である。中学3年生の教科書だが,どの学年でも取り組める。授業の隙間時間を使って盛り上がれる。

1 授業のアウトライン

中3の教科書掲載だが,小学校中学年から中学校までどの学年でも取り組める。テスト返しの後など20分程度を使って行うと楽しめる。
① 例示問題1「先攻,後攻をきめて数あてをしよう。」(10分)
② 練習問題1「記録表から3けたの数をあてよう」(5分) 
③ 練習問題2「記録表から4けたの数をあてよう」(5分)

2 例示問題1はこう授業する(パワーポイントコンテンツ使用)

指示 . 1

枠囲みを読みます。

(ア)3けたの数を決める。ただし,どの位も数字は異なり,0は含まない。
(イ)数を予想する。
(ウ)位も数字もχ個あっているときは→χヒット
   位は違うが,数字だけがy個あっているときは→yブロー
   として「χヒットyブロー」というヒントを返す。

説明 . 1

このような数あてゲームをします。

クラスで2人を指名し,「先攻」「後攻」を決めさせる。
他の生徒には2人の予想をききながらメモを取り,正解を考えるように伝える。

指示 . 2

「先攻」から予想を言ってみてください。

ゲームの約束に従い,「χヒットyブロー」というヒントを伝える。
「後攻」にも予想を言わせ,同様にヒントを伝える。
どちらかが「3ヒット」となったら,ゲーム終了である。
全員に正解を伝える。
聞いているほかの生徒も「これが正解なのでは」と気がついたり,「正解の見つけ方」がわかってきたりする。

発問 . 1

正解を見つけるコツはありますか?

自由に発表させる。(プリントにかかせる,チャットにかかせる)
(3けたの数を言われた順にメモしていく)
(まず,0ヒット0ブローならその数字はすべて使えないから×をつける)
(印を決める。ヒットなら〇,ブローなら△など印をつける。)
(1つだけ数字を残してあとの2つの数字を入れ替えてみる)
(123 456 789,というようにとりあえず全部の数字を言ってみる)

説明 . 2

みんなが言ってくれたように,当てずっぽうではなく,「メモをしたり」「印をつけたり」「作戦をたてて数を入れていく」ことが速く正解するコツです。

3 練習問題はこう授業する(パワーポイントコンテンツ使用)

指示 . 3

ヒットの数字には〇,ブローの数字には△,どちらでもないときは/をつけて考えましょう。

練習問題1を解かせる。時間を切って答え合わせをする。
①から⑤において〇△/をどの数字につけたか言わせる。
正解を伝える。
同様にして練習問題2を解かせる。