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高校倫理「日本仏教の展開」④ :神仏習合〜仏による神への働きかけ〜

神と仏の関係性はどのような見方があったのだろうか。実際に授業したものを再現する。

1.単元計画

2.外来思想の受容 ※平安時代まで列挙
①現代日本と仏教
②聖徳太子と和の精神
③鎮護国家
④神仏習合(今回)
⑤最澄
⑥空海
⑦末法思想

2.授業の展開

説明 . 1

奈良時代の日本。仏教と神道との融合が、この時代に見られました。

発問 . 1

これを漢字4文字で何とありますか?

神仏習合

説明 . 2

教科書には次のようにあります。

指示 . 1

ここの2行目から4行目読んでください。

神々は衆生と同じく神々の世界で苦しむ存在であり、それが祟りや災難を生み出す原因であると
された。仏が神々を救済することによって、これらの最南端を取り除くことができると考えられた。

説明 . 3

仏が神を救う。

発問 . 2

この説明から、仏と神。どちらが上の立ち位置といえそうですか?

説明 . 4

このような思想に基づいて、神社に付属する寺も建てられました。「神宮寺」と言います。

指示 . 2

ノートに書きなさい。

説明 . 5

このように、神は仏の下に位置付けられましたが、やがて仏と神は同体であるという考えが生まれました。

説明 . 6

それは、神の本来の姿「本地」は仏であり、神とは、仏が仮に姿を変えて現れたものだとする思想です。

発問 . 3

これを何説といいますか?

指示 . 3

漢字5文字で、どうぞ。

本地垂迹説

説明 . 7

一説によると、平安時代には、伊勢神宮の神様・天照大神は大日如来が仮の姿で現れたとあります。

説明 . 8

このように、本地垂迹説をはじめとして、具体的に仏や神が結び付けられて信仰されるようになったのです。