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雨水のゆくえと地面の様子④ 第5時 砂と土の粒を虫眼鏡で調べる(新教科書対応)

4年理科「雨水のゆくえと地面の様子」は、新教科書となっての新単元です。画像を見ながら、発問の仕方や授業の進め方などが分かります。

第4時の地面のしみこみ方を調べる実験で、砂は、土よりも早く水がしみ込むことが分かった後、以下のように発問した。

発問 . 1

砂と土の水のしみこみ方の違いはなぜ出るのか?

【児童の意見】
・つぶの大きさがちがうから。
・砂の方がつぶが固くて、水が通りやすいから。
・土は、やわらかくてつぶが小さいから、水がからまって落ちにくい。
・つぶの大きさを調べればいい。

指示 . 1

砂と土では、どちらのつぶが大きいのだろう。予想しましょう。

【予想】
「~のつぶが大きいと思う。なぜなら、~」という書き方でノートに書かせた後、発表させた。
圧倒的に、砂の方がつぶが大きいという意見が多いと思っていたが、「土には、かたまりがある」という考えで、土が大きいという予想も4分の1ぐらいあった。
 予想を確かめるために、虫眼鏡で砂と土のつぶを観察する活動を行った。
 以下のように発問し、観察で調べる視点を押さえた。

発問 . 2

虫眼鏡で観察するとき、どんなことを書くとよいでしょうか。

【児童の意見】
・大きさ
・色
・形
・手触り
・固さ などが出た。
 大きさ以外の視点を出たときには、驚いてたくさんほめた。
ほめることにより、「もっとあるかもしれない」という思考が働き、
いろいろな視点を押さえることができた。
 2人1組で1班から13班まで作った。
観察ができたチームから、黒板に書きに行った。

 この日は、授業参観。
各班から一人ずつ交代で黒板に書いた。
順に全員が書くことができたので、全員発表することができた。
発表後、黒板に書いていない言葉があれば、さらに発表させた。

 初め押さえた視点以外にも、
「傾けた時の動きが、砂より土の方がはやい」という見方も出てきた。
「なぜ、はやいのだと思う?」と問い直すと、
「土は、つぶが小さいから」という答えに、感心する声も出た。

 さらに、「土のかたまり」については、指でつぶすと
「つぶが小さくなった。砂は、つぶしてもつぶはつぶれない。かたい石だ。」
とことになり、やはり「土のつぶは、砂よりも小さい」に落ち着いた。

指示 . 2

分かったことを
「砂は、つぶが~から、しみ込むのがはやい。
 土は、つぶが~から、しみ込むのがおそい。」
とまとめましょう。図や別の言葉を使ってもよいですよ。

 何人か発表させた後、教科書のまとめを音読して終了とした。
みんなのまとめの方が、図入りで分かりやすいことをたくさんほめた。