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国語三年 熟字訓
漢字二字以上で構成され、一字一字の読み方を分けることができないものを熟字訓と言う。なぜ分けられないのか。それは、元々ある和語に漢語を当てはめたものだからである。これなら簡単に説明できる。

指示 . 1
(竹刀)「熟語を読みましょう」(しない)
指示 . 2
「教科書をついてよみます」
「漢字二字以上で構成され、その一字一字の読み方を分けることができないものを、熟字訓といいます」
「(竹刀)の読み方は次のうちのどれですか?」
A し+ない
B しな+い
C 分けられない Cです。
発問 . 1
「なぜ分けることができないのですか?」
指示 . 3
「理由に線を引きなさい」
指示 . 4
「線を引いたところを近くの人に言いましょう」
説明 . 1
「(竹刀)の読み方は、分けることができません。それは(竹刀)という漢字のつながりと「しない」という訓読みとが、直接むずびついたからなのです」
「熟字訓は、元々ある和語に漢語を当てはめたものなのです」
発問 . 2
(向日葵)「何と読みますか?」(ヒマワリ)
発問 . 3
(蒲公英)「何と読みますか?」(タンポポ)
説明 . 2
「漢方薬でタンポポの花を乾燥させたものを蒲公英と呼んでいたのが由来です」
発問 . 4
(浜木綿)「何と読みますか?」(ハマユウ)
説明 . 3
「布に似た花が咲きます」
発問 . 5
(明後日)「何と読みますか?」(あさって)(みょうごにち)
説明 . 4
「普通の音読みの(みょうごにち)も、熟字訓の(あさって)も、どちらも明日の次の日です。
発問 . 6
(今日)「何と読みますか?」(きょう)(こんにち)
発問 . 7
「(きょう)と(こんにち)の違いは何ですか?」
指示 . 5
「(きょう)と(こんにち)の違いを近くの人に説明しなさい」
説明 . 5
「(きょう)は本日のことで(こんにち)は最近です。同じ熟語でも、熟字訓と普通の音読みでは意味が異なるものもあるのです」