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岩鼻や ここにもひとり 月の客 松尾芭蕉
「月の客」に焦点を当てた授業である。

指示 . 1
一度読みなさい。全員起立。
発問 . 1
季語はなんですか。
・月
発問 . 2
季節はいつですか。
・秋
発問 . 3
強調されている言葉は何ですか。
・岩鼻
説明 . 1
岩鼻とは、写真のようなものです。突き出した岩のことです。見たことある人?
※岩鼻の写真を用意しておく。
発問 . 4
月の客とあります。どういう意味だと思いますか。
指示 . 2
近くの人と相談しなさい。
説明 . 2
客とは、お客さんです。つまり、岩鼻に月を見に来た誰かがいるということです。
発問 . 5
このお客さんて、だれですか。
指示 . 3
近くの人と相談しなさい。
指示 . 4
発表しなさい。
指示 . 5
この句を表す絵を描きなさい。(ノートチェック⇒黒板に描く。)
指示 . 6
発表しなさい。
発問 . 6
話者はどこから見ていますか。客の近くですか。それとも遠くですか。
指示 . 7
理由と一緒にノートに書きなさい。
指示 . 8
発表しなさい。
説明 . 3
作者は、向井去来という人です。最初「月の猿」という句を考えていました。
つまり、「岩鼻をのぼり月を見に行くと、そこには猿がいた。」という意味で作ったそうです。
しかし、師匠である松尾芭蕉は反対しました。「岩鼻よ、ここに私が月の客としているぞ」という意味の方がよいと言ったそうです。だから、「月の客」にしたようです。
向井去来と松尾芭蕉の解釈も違うのです。