星空はいつも(教芸6年)全6時
手順がわかれば、子どもたちだけで合唱を仕上げることができる。更に一歩進めて、重唱に挑戦させることもできる。

「星空はいつも」第1時
主旋律を覚えて歌う
「星空はいつも」をやります。
余計な説明はなしで、いきなり範唱CDをかける。
新曲を歌えるようになる手順に沿って子どもたちだけで進める。
【順次】3ステップで歌えるようにする(河原木孝浩氏の新曲指導の追試)。
3ステップ 範唱CDを①聴く②小さい声で歌う③大きな声で歌う

主旋律を覚えて歌えるようになります。
引き続き、範唱CDはかけっぱなしにしておく。
【分岐】自分の状況にあった場所で歌い込む。
①スピーカーの前で歌う⇒まだ十分に旋律を覚えきれていない。
②教室の中央あたりで歌う⇒旋律は覚えたが、歌詞を覚えきれていない。
③教室の後ろで歌う⇒旋律も歌詞も覚えて歌える。

全員で主旋律を歌います。
クラスの3分の2程度が教室の後ろで歌うようになったら、範唱CDから伴奏CDに変える。
【反復】伴奏CDに合わせて歌う。
「星空はいつも」第2時
アルトパートを歌えるようになる。
「星空はいつも」アルトパートを歌えるようになります。
アルトパートの音源(第3フレーズ)をあらかじめ作っておく。
主旋律を歌えるようになるのと同じ手順(3ステップ)で練習を進める。
【順次】アルトパートの音源を①聴く②音源に合わせて小さい声で歌う③音源に合わせて大きな声で歌う
【反復】音源に合わせて、覚えて歌えるようになるまで繰り返し練習をする。
伴奏に合わせて歌います。
第3フレーズだけの伴奏音源を作っておく。
伴奏に合わせてアルトパートが歌えるようになるまで、音源は繰り返し再生する。
「星空はいつも」第3時
主旋律とアルトパートを歌い合わせる。 横崎剛志氏合唱指導追試
全員でアルトパートを歌います。
前時の復習から始める。
伴奏音源に合わせて、第3フレーズのアルトパートを繰り返し歌う。
先生がじゃまをします。
伴奏音源に合わせて、アルトパートを歌えるようになってきたら、教師が主旋律パートを歌い合わせる。
このことを、「じゃまをする」と表現している。
先生のパートを応援してください。
教師が主旋律を歌い重ねることに子ども達が慣れてきたら、「先生のパートを応援する」として子どもたちから1人2人と少しずつ主旋律パートに移動させる。
アルトパートに主旋律パートを少しずつ混ぜ合わせるイメージで、少しずつ主旋律パートを増やす。
2つのパートがほぼ同数になるまで人数調整をする。

伴奏に合わせて、合唱をします。
「星空はいつも」第4時
合唱をする。 横崎剛志氏合唱指導追試
「星空はいつも」合唱をします。
主旋律とアルトパート、歌いたい方を選びます。
合唱の経験が少ない場合は、主旋律に固まってしまう。
2人組でじゃんけんをしてパートを決める方法を取っても良い。
主旋律は、教室の前に集合。
アルトは、後ろ。
主旋律とアルト、それぞれのパートを離して配置する。
アルトパートから歌います。
主旋律パートは、心の中で歌います。
第3フレーズのみ、伴奏音源に合わせて繰り返し歌う。
主旋律パート、重ねます。
アルトパートが安定して歌えるようになってから、主旋律を歌い合わせる。
第3フレーズのみ、繰り返し合唱をする。
自信がある人は、相手パートに近づいて歌います。
最終形は、各パートが混じり合って歌う状態をつくる。

最初から通して合唱をします。
「星空はいつも」第5時
自信をもって合唱する。 横崎剛志氏合唱指導追試
主旋律かアルトパートか、歌いたい方を選びます。
前時の経験を生かして、歌いたいパートを選ばせる。
主旋律は、円陣を組みます。
アルトパートは、円陣の中央に陣取ります。

第3フレーズを合唱します。
アルトパートは、互いに向かい合って(円陣の中心に向かって立つ)歌う。
自分たちの背中側から聞こえてくる主旋律が気にならなくなったら、主旋律パートと向き合って歌う。
主旋律パートは、アルトパートに向かって歌う。
自分のパートに自信がある子は、相手パートに近づいて歌います。
最終形は、主旋律とアルトが混じり合って歌う状態をつくる。
最初から通して合唱をします。
「星空はいつも」第6時
重唱に挑戦する。
「星空はいつも」重唱に挑戦します。
趣意説明を行う。
「星空はいつも」の合唱を仕上げることができました。自分で、パートも練習場所や練習方法も決めて、合唱を仕上げてきましたね。立派です。少しレベルアップをします。1つのパートを1人で歌う、重唱に挑戦です。合唱を仕上げてきた手順に沿って、重唱を仕上げていきます。うまく歌えるようになったら、発表会をしましょう。
2人組を作ります。
誰が自分の相手としてふさわしいか、ここをポイントにして相手を選ばせる。
主旋律かアルトか、担当を決めなさい。
決めかねているようならば、相談にのる。
ペアで練習を始めなさい。
第3フレーズだけの伴奏音源を繰り返し再生する。
自分たち合った練習方法を取ります。
練習方法を選んで、繰り返し練習をする。
【練習方法】
①互いに離れて、それぞれのパートを歌う。
②背中合わせで歌う。
③横並びで歌う。
④向かい合って歌う。
評価・評定を細かく行う。
ごく短いフレーズ(例:始まりの一節♪やさしく♪など)を指定して、「2人でハモれたら、先生に聞かせにきます。」と指示を出し、聞いて評価・評定をする。
子どもたちは、うまくいっているのかいないのか、とても不安に思っている。安心して取り組めるよう、きめ細かな評価・評定を行う。
うまくハモれている2人組を取り上げて、皆に聴かせる。
歌えるようになった2人組から、発表会をします。
仕上がらなかった2人組は、次時に発表をする。