『大根ぬき~黄ボール紙の利用~』3 人物(自分)の描画と彩色
娘たちに大根とりを手伝わせた。大きな大根を地面から引き抜こうとするが、手強くて抜けない。無事にすっぽりと抜けたときは歓声が上がった。
見事な大根を抜くまでの必死さを絵に表そう。

1 準備物
①水彩絵の具セット ②クレパス ③鉛筆 ④黄ボール紙(四つ切り)
2 授業の流れ(全5時間)
1 人物の描画(3時間目)
酒井式の描き方で鼻の穴から始める。
2つの鼻の穴を斜めの位置に描くことで、傾いた頭になる。
傾き加減に子どもの工夫が出てくる。
①鼻の穴
②鼻
③唇
④目
⑤眉
⑥顔の形
⑦髪(帽子でも良い)
⑧耳 と描き進める。
はみ出しOK。
鉛筆で描いたアンパンの中に、自分の顔を描きましょう。
大きな大根を一生懸命にぬこうとしていますね。
そうすると、頭も体も「気をつけの姿勢」ではありません。
○○君に前に来て下さい。
なかなかぬけない大根だと思って、ぬく演技をしてください。
頭と体はどうなってましたか?
そうですね。傾いてますね。
体も真っ直ぐではありません。
先生と一緒に、そういう頭と体を描けるように挑戦してみましょう。
最初に鼻の穴だけを描きます。
こうやって穴を2つ、斜めに並べて描きます。
穴のまわりに、鼻全部を描きなさい。
唇を2つ描きます。
「よいしょ。」という声が聞こえるように唇を描きましょう。
目を描きます。
大根をにらんでますね。
顔の形を描きます。
髪や、髪の毛が難しい人は帽子を描きます。
最後に、耳が見えてる人は耳を描きます。
胴体と長ぐつを描く。
胴体は葉にかくれて描きにくい。
難しい時は鉛筆で下描きする。
次に、大根の両側に長ぐつを描く
胴体を描きます。
真っ直ぐにならないように。
描いたら、大根の横に長靴かズックを2つ描きます。
次は腕と足を描く。
腕も脚も葉に隠れている。
胴体に始点の印をつける。
からカタツムリの速さでゆっくりゆっくり出発する。
腕を描きます。
胴体から出発して手につなぎます。
出発するところに印をつけなさい。
ゆっくりゆっくり、カタツムリの速さでつなぎましょう。
脚も同様にして描く。
最後に服のデザインを描く
ワンポイントのマークを描いたり、仕切りを入れてたりして、色を塗り分けられる程度の服でよい。
2 人物の彩色(4時間目)
肌の色の作り方だけは教えておく。
絵の具は小指の爪程度の量でよい。
黄土色+白色
黄土色+茶色
黄土色+赤色
以上の混色を作ろう。
服や靴は好きな色で自由に彩色させる。
3 地面の描画と彩色(5時間目)
地面は黒色、茶色、紫色を混ぜて色を作る。
色を水でどぼどぼに薄め、太筆で色を置いていく。
速く出来上がった子には、大根の葉っぱを完成させよう。
葉っぱが出来上がっている子には、地面の中にいるミミズや昆虫の幼虫や石を描かせてみよう。
子どもの発想を生かした地面になる。