高校公共「経済学」⑪:通貨の種類
高等学校「公共」経済学の授業である。経済活動では、お金の循環が行われている。お金のことを経済学用語で「通貨」という。この「通貨」の種類ついて、今回は取り上げたい。

1.単元計画
第3章 現代の経済社会
5節 金融機関の働き
① 金融の役割
② 通貨の種類(本時:通貨の種類)
③ 金融市場
④ 銀行と信用創造
⑤ 中央銀行の働き
⑥ 金融政策
⑦ 非伝統的金融政策
⑧ 金融の自由化と国際
2.授業の展開
教科書 168 ページ。
我々は、経済活動において、いつもあるものを使っています。例えば、物を買う時、つまり、財やサービスに対し、対価として支払うものです。
それは、何でしょうか?
Aさん。
お金
この我々が使っていつお金。お金は、経済学では他の呼び名があります。
呼び名を教科書 168 ページから見つけて、ノートに書きなさい。
Bさん。どうぞ。
「通貨」
もう一つの呼び名は「貨幣」といいます。
このお金(通貨/貨幣)の種類を見ていきます。
貨幣の種類は、分けると2つあります。
例えば、これ!先生、もってきました。こういう現物のお金を「○○」といいますね。何でしょうか?
現金
こういった通貨を何通貨といいますか?(教科書の文章を指さして発言させる)
「現金通貨」
もう1つのも、先生もってきました。(使わなくなった通帳などの表紙を見せる)これ、何かな?
預金通帳
もう1つは、銀行に預けられている預金のことです。漢字4文字で、何通貨というでしょうか?
予想で言ってごらんなさい。
「預金通貨」
では、現金通貨を更に2つに分類していきましょう。
これを見てください。こういった紙の貨幣を「紙幣」といいますね。(お札の何かを見せる。例:1000 円札)
お札のここに何と書いてあるか知っている人?
(知っている人は挙手をする)
なんと書いてありますか?
「日本銀行券」
このような紙幣は、ある機関が発行しているということです。何という機関が発行していますか?
「日本銀行」
日本の中央銀行である「日本銀行」が発行していますね。
もう1つ。例えば、100 円のチョコレートを買う時に、1000 円払いました。いくら戻っていきますか?
900 円。
おつりが必要になりますね。このように、おつりとか、少額の決済のために発行された貨幣が、このような貨幣です。1円、5円、10 円、50 円、100 円玉、そして、500 円玉があります。
このような貨幣は、日本銀行券を補助する貨幣です。何貨幣といいますか?
予想で言ってごらん。
「補助貨幣」
この「補助貨幣」は、主にコインです。「硬貨」とも呼ばれています。
次は、預金の種類について見ます。