4月に行いたい「言葉遣い」の授業
学級経営の大部分は、その集団の言語環境に規定される。経験則からそう確信している。
これまでも、特に、①連休明けから6月にかけて、②全ての行事が終了してから冬休み前、③2月は、「言葉」に関連したトラブルに数多く対応してきた。
帰宅してからのSNSの使い方や、家庭内での言語環境まで指導することはなかなか難しいが、せめて教室にいる時に使う言葉だけは、意識させたい。

1.言葉には、プラスの言葉とマイナスの言葉の2種類がある
私たちが使う言葉には、プラスの言葉とマイナスの言葉の2種類があります。
プラスの言葉には、どのようなものがありますか。
ありがとう、いいね!、ラッキー!、がんばれ!などを口々に言わせる。
ノートに書かせても良い。
では、マイナスの言葉にはどのようなものがありますか。
たくさん思い浮かべなさい。
マイナスの言葉も何人かに言わせ、確認する。
2.プラスの言葉は相手や自分を肯定する言葉であり、マイナスの言葉は相手や自分を 否定すする言葉である
マイナスの言葉は、暗くて、病的で、反抗的な言葉です。
「現状維持言葉」とも言われます。
一方、プラスの言葉は、明るくて、元気で、素直な言葉です。
「現状打破言葉」とも言われます。
プラスの言葉は、人や物を肯定し、マイナスの言葉は、人や物を否定する言葉ですね。
3.絵本「こうていペンギンはなぜ生き残ったのか(斎藤一人)」を読む。
※絵本の全てのページをパワーポイントに貼り付けたコンテンツがある。
コンテンツを希望する方は、岡(tuck6923@gmail.com)まで。
絵本の中で、「この後、こうていペンギンくんはどうなったと思いますか。ひていペンギンくんはどうなったと思いますか」と発問し、結末を予想させると盛り上がる。
4.感想を交流する
5.脳科学から言葉と脳の働きを説明する。(脳は主語を理解できない)
人間の脳は、大まかにいうと、大脳、小脳、脳幹でできています。
脳の特徴として、「主語が理解できない」というのがあるそうです。
つまり、自分が発した言葉を全て自分のこととしてとらえます。
相手にバカと言ったつもりでも、相手からバカと言われたと同じ反応を、脳はしています。
脳はそれぞれ、大脳が人の脳、小脳が猫の脳、脳幹が蛇の脳と同じ仕組みを持っています。
大脳は考えたり、言葉を使ったりするための脳、小脳は気持ちをコントロールする脳、脳幹は、息を吸ったり、食事や睡眠など、生きてきための根本的な力をコントロールしています。
バカ、死ね、キモイ、これらのマイナスの言葉を使ったり言われたりすると、ストレスの反応で、脳にノルアドレナリンという物質が出ます。
ノルアドレナリンは体にとっては猛毒のホルモンで、たくさん出ると体調不良を起こすほどです。
逆に、ありがとう、うれしい、ついてる、などプラスの言葉を使うと、ベータエンドルフィンという物質が出ます。気持ちを安定させ、安心させるホルモンです。
マイナスの言葉を使ったり、言われたりすると、ノルアドレナリンはどの部分に出ると思いますか。
蛇の脳、脳幹に出ます。だから食欲がなくなったり、眠れなくなったりするのだそうです。
マイナスの言葉は、その人の生きる力を奪っているとも言えます。
6.齋藤一人氏は累積納税額日本一の会社の社長であり、日本一のお金持ちであること を伝える
実は、作者の齋藤一人さん、あることの日本一です。何でしょう。
近くの人と言い合いなさい。
「累積納税額」です。日本一のお金持ちの社長さんです。
その人が、言葉遣いには、気をつけなさいと言っているのです。
7.授業の感想を書かせる
感想を発表させ、交流する。