百人一首62番「夜をこめて」の授業(コンテンツ・指導案つき)
百人一首の授業シリーズ
一つ一つの歌を授業化しました。歌の意味や作られた背景を扱っています。

指示 . 1
読みます。
発問 . 1
この中に動物がいます。何ですか。
とり
発問 . 2
とりの「そらね」とは、何でしょう。
「そらね」は漢字に直すことができます。どんな漢字か当てはめてみましょう。
空音
説明 . 1
「そらね」とは、「空の音」とかきます。
実際には鳴いていない、うその音ということですね。
説明 . 2
「はかる」とは、悪巧みをする という意味です。
ニワトリの鳴きまねで わるだくみをする ということですね。
指示 . 2
どんな悪巧みだと思いますか? 近くの人と話してみましょう。 (答えはまだ言わない)
発問 . 3
「あふさかの関」。これは、他の百人一首にも出てくる、有名な場所です。
何という歌か知っていますか?
説明 . 3
せみまる で有名な、 「これやこの」 の歌です。ここに、「あふさかのせき」は出てきました。
「逢坂」には、逢う という漢字が使われています。 ここから、「逢坂の関」をこえると、男女が結ばれる という意味なんですね。
説明 . 4
作者の清少納言です。作者には、藤原行成というボーイフレンドがいたのですが、夜を一緒に過ごしていたのに、ある日早く帰られちゃったのですね。
指示 . 3
行成と清少納言の役になって交互に読んでみましょう。
指示 . 4
訳を読んでみましょう。
説明 . 5
自分をだまそうと思った恋人に対しての強い返しの歌だったのですね。 このやりとりが、枕草子に残っています。