高校地理総合「熱帯と人々の生活」①:熱帯の条件とは?
熱帯とはどんな気候帯か。その条件を雨温図や地図から読み取る作業を通して把握させる。

1.熱帯に関する授業の構成
① 熱帯の条件とは?
② 熱帯雨林気候とサバナ気候の違いとは?
③ 熱帯地域の植生
④ 熱帯における雨季と乾季
2.授業の展開
地図。
ここ一帯に広がる気候帯について学びます。
5つの気候帯。最初のはなんでしたか。
口々に言ってごらん。
熱帯
なぜ熱帯となりうるのか。条件は2つ。
資料集○○ページ。気温と降水量を示す雨温図を見ましょう。
◆資料集から熱帯地域の3つの雨温図を提示する。
この雨温図を見て、わかったこと・気づいたこと、できるだけたくさんノートに書いてごらんなさい。
時間は3分。
書いたら近くの人と見せ合いましょう。
◆生徒が書き終わったタイミングを見て、指名し発言させる。3、4名一列で指名する
(例)最低でも18度以上、常に熱い。/ 降水量が1000mm以上 / 高温多雨
3つの雨温図の、まずは気温を見ます。
共通して、気温は何度以上とあるでしょうか。
○○さん。
(例)25度〜28度以上
北海道と比べてみましょう。
◆北海道の雨温図などデータを示す。
北海道は、年平均気温は5から10度と言われています。
北海道と比べて、熱帯の気温はどうだといえますか。
(例)気温が比較的、高いといえる。
条件の一つは、このようなどれだけ寒くとも18度以上。「最寒月平均気温は18度」といいます。
もう一つの条件は、年降水量。
降水量とは、雨が降る量のことです。
熱帯の降水量は目安になりますが、1,000mm以上となります。
雨がこの熱帯地域ではかなり多いです。なぜ多いのか、復習です。
思い出して、その理由をノートに書いてごらん。
◆生徒の様子を見て、語り口調で次のように話す。
熱帯は、このあたり。地球上でいう何という線が通っていましたか。
赤道
赤道ですね。
赤道付近は気候は熱い?寒い?その他?
熱い
熱いですね。なぜ熱いのかは太陽エネルギーが地球上のなかでも当たりやすいからなんだよね。熱帯地域はとにかく暑い。熱い空気も広がっているんです。
その、熱い空気が空に上がっていくと、やがてその空気が雲をつくり、その雲が地上に大量の雨を降らせていきます。
だから、熱帯地域は気温が高く、雨の量が多い。高温多雨の気候とも言われているんです。