体ほぐしの定番教材「世界のあいさつ」で心身のウォーミングアップ!
体育科学習において全学年で取り扱う「体ほぐしの運動(遊び)」は、手軽な運動で自己の心と体の気付くことと、仲間と交流すると共に、みんなで楽しめる運動(遊び)を通して、子どもたちが運動好きになることをねらいとしています。そのための運動例の一つとして紹介します。

体ほぐしの運動は、「●●運動」という種目ではなく、手軽な運動を行うのが望ましい。技術的なハードルをできるだけ下げて、運動やコミュニケーションが苦手な子も「これならできそう」という内容から始めたい。これにぴったりなのが「世界のあいさつ」である。
1. 世界のあいさつのジェスチャーを教える
まずは、「世界のあいさつ」がどのような動きなのかを教える。その際の説明の仕方や教え方に留意したい。一度に全種類の説明を長々とするのではなく、一つ一つを区切り、「では、この動きだけやってみよう」と試行させるようにする。説明が冗長になり、子どもたちの集中が途切れてしまうのを防ぐためである。

まずは、日本のあいさつ。「こんにちは!」
教師が、大げさにジェスチャーをつけながら、お辞儀をする。もう一人教員がいれば、二人で示範してもよい。「アイコンタクト」が、はっきりわかるように示範する。
アメリカのあいさつ「ハーイ!」
教員二人が示範するのもよいが、「みなさんと先生でやってみましょう!」等の動きも取り入れるとよい。「●●さんは、笑顔と元気な声がとても素晴らしい!」と称賛できるからである。
こうして「イタリアのあいさつ→チャオ」まで教えたら、一度全体に指示する。
太鼓の音に合わせて、歩きます。途中でトトンと鳴るのが聞こえたら、止まって静かにします。私が「日本!」とか「イタリア!」と言うので、その国のあいさつをたくさんの人としてみましょう。
3人以上でできたらあいさつ名人ですよ!
教員が複数いる場合や、お手本役の児童を数人前に出し、例示させるとわかりやすい。こうして動きのイメージを持たせた後に、全体を動かす。
リズム太鼓等で「トントントン」と音を出す。すると子どもたちが歩き始める(駆け足をさせる必要はない)。ほどよく広がりを見せたところで「トトン」と音を出す。すると、子どもたちが、各々相手を探してあいさつをする。
教師は、子どもたちの動きをよく見て、アイコンタクトや声出しが良い子を見取り、賞賛する。すると、他の子の動きもよくなっていく。
2. ④・⑤・⑥のジェスチャーを教える
一度全体の動きを止め、座らせて注目させる。追加で④インド、⑤中国、⑥宇宙人のジェスチャーを教える。このように内容に小さな変化をつけると、子どもたちの動きが活性化する(変化のあるくり返し)。
これを一度に6種類すべて扱ってしまうと消化不良となり、動きが鈍るし、楽しさも失われる。指導内容を細分化し、ステップを設け、段階的に動きを高めていくようにしたい。
【その他の留意点】
(1)場の設定があまりにも広がってしまうと、状況把握が難しくなる。
(2)よって行う人数によって「体育館半面」、「体育館四分の1面」等、動く範囲を調整する。
(3)たくさん動いて汗をかくというねらいではないので、30人学級で「教室一つぶん」くらいの広さでよいと考える。