【学校づくりの黄金の3日間】
学校づくりの3日間で校長がなにをするかをまとめたものである。

学校づくりの黄金の3日間
学校づくりの3日間で校長がするべきこと
学校づくりも学級と同じである。3日間のうちに校長の方針、しくみをつくり具体的に動くことが大切である。また校長は学校の顔であり、地域の要となる組織である。学校内のことだけでなく、校外への気配りや配慮が必要となる。
0日目 *通常約1週間前からと考える。
①ノートを作る⇒自分用の学校づくりノートを作成する。その中に以下の情報を入れておく。
②職員の名前を覚える⇒名簿で姓名を覚える。担任一覧を活用することが一番よい 。
③学校をHP等で調べる⇒学校の教育目標 これまでの方針やルール 学区の範囲。
④地域(学区)を回る⇒学区を確認し、実際に回ってみる。範囲はもとより通学路の状況・店舗・公園・子どもが利用する施設(図書館等)特に新任・転任は必須。
⑤名刺を確認する⇒作成については副校長・教頭と確認する。
0日目は学校が始まる前日の3月31日という意味ではない。学校が始まる前に準備する期間を指している。前日の1日だけでは準備はできない。新任や転任の場合は特に重要な準備となる。
1日目
①笑顔で挨拶をする⇒第一印象が極めて重要である。1年間を左右すると言っても過言ではない。特に正門・下足箱・職員室への入室等は意識を高く持ちたい。
②転入職員の確認をする⇒辞令等を渡す。
③教頭・教務(主幹)と学校づくりについて指導及び共通理解する⇒第1回目の職員会議が始まる前に基本方針について指示・指導・共通理解する。
④職員会議で方針を明確に示す⇒方針と共に具体的な事例をあげながら示す。
例:わかりやすい授業=教師の言葉を削る・子どもの活動を連続させる・視覚化する。
1日目は目まぐるしく過ぎていく。文書も山のように起案され、目を通さなければならない。そのなかで上記だけは最低限行っておくことが重要である。
2日目
①校舎・校庭を確認する⇒教室の配置や学習環境が整備されているかを見る。
②あいさつ回り(校医・地域・近隣の学校)をする⇒副校長・教頭と連絡調整を行う。
③教職員・子どもに関する資料を確認する⇒新年度がまだ十分にそろっていないので前年度のものを中心に目を通す。
2日目からは学校内の環境や教職員・子どもの様子をとらえておきたい。さらに地域とのかかわりにも目を向ける必要がある。学校づくりは地域づくりと連携している。
3日目
①職員と会話する⇒3日目からという意味ではない。3日間で全職員と会話をしていることが極めて重要である。
②校長室の環境を整備する⇒校長室を設計する。学校や地域の情報等をいかに掲示するか。
当然だが、職員との会話は1日目からする。3日間の中で一度でいいから名前を呼んで会話をしたい。意識しなければできないことである。どの職員も校長とのかかわりをどのように持てばいいか模索しているところである。自ら声をかけることが大切である。