マイハンコを作ろう!(篆刻の授業)④
写し取った印面の文字を名前ペン等でなぞり、自分の選んだ彫り方で彫る。

③印面に写し取った文字を名前ペン等でなぞり、彫るところまで
印面に写し取った文字を名前ペンの細い方でなぞってはっきりさせます。
自分の彫り方(陽刻か陰刻か)に合う太さになぞりなさい。
文字数や画数・文字の大きさなどにもよるが、陰刻の場合には太くても細くてもそれほど難しさには差が無い。
陽刻の場合、文字数や画数によっては細いと彫るのが難しい場合がある。
彫る前に必ず教員がチェックして、アドバイスや修正の指導をする。
特に細かい作業が苦手な生徒は、うまく彫れないと途中で嫌になってしまうことがある。
そうならないためにトレッシングペーパーへの下描きの時点で、教員がよく確認をする必要がある。
陽刻の場合、周りのワクが細くなりすぎないように気を付けさせる。
写し終わったら自分の彫り方で彫ります。
必要に応じて印材をバイスに固定して彫りなさい。
陽刻は文字の周りを彫り、陰刻は文字を彫るという違いがある。
彫る部分を勘違いする生徒がいると予想できるので、彫る前によく確認する。
彫る際には「篆刻刀」「印刀」と呼ばれる上記のような道具を使って彫る。
備品として学校に無い場合には、教材として篆刻刀付きのセットを購入することもできる。
しかしできれば学校備品として購入して使用させたい。
また印材を手で持って彫ることは可能だが、上のような固定用のバイスを使うと彫りやすい。
これも学校備品として用意できるとよい。
自分である程度彫れたと思う人は、試し押しをして確認します。
試し押しをして彫れてない部分をさらに彫ります。
だいたい彫れたと思っても彫り残しがあるのが普通である。
どこが彫れてないかを確認するには実際に押印してみるのが一番。
気が済むまで「押印→修正→押印」を繰り返す。
どこまでやるかについて生徒本人に決定させる。
上の画像くらいだとまだわずかに彫り残しがあるが、自分で納得していれば完成でよしとする。
あまりにも彫り残しが多い場合は一言言うが、それでも本人がよいと思えば終了。
このくらいまで彫り残しがなくなるとベスト。
これで印面の完成。