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新しい勤務校で、備品や器具を探す

初めての勤務校では、何がどこにあるのかを知るまで、すべてが手探りである。そのときの対処法である。

ベテラン教師でさえ、
「同じ学校に1年間勤務してみないと、学校のことがわからない」と言う。

臨時採用であると、毎年のように勤務先が変わったり、
1か月、3か月などの短期採用であったり、
非常勤であったりすると、なおさら学校の把握は難しい。

講師時代、以下のような方法で乗り越えた。

1.とにかく、周りの先生にたずねる。

忙しくて、隣の学級の先生とですら、ゆっくり話す暇がない。
ききたいときに知りたいことを質問できるとは限らないが、
ちょっとした隙に質問して教えていただく。

2.朝早く出勤する。

遠距離で車通勤の時、渋滞に巻き込まれ時間と体力を使うのがもったいなく思い、
渋滞になる前の時間帯に出勤していた。
朝早く学校に行くと、時間に余裕があるため、
先輩の先生方にきくことができ、教えていただけた。

そして始業までに、必要なものをに探すなり、代わりの方法を考えるなりして対応できた。

さらに、そのとき浮かんだちょっとしたコツやヒントなどの情報もいただけた。

3.行ったついでに周囲を探しておく。

(1)特別教室や準備室に何かを取りに行ったら、行ったついでに、周辺のものも見ておく。

意外なところで、意外なものが見つかることがある。
先日、学年教材室で、いつも目にしていたなんでもない紙袋をのぞいてみた。
どうせごみが入っているのだろうと思っていた。
すると、ごみではなく、これから作ろうと思っていた理科の観察器具が入っており、
時間の節約ができた。
やはり中身は、見てみないとわからない。

(2)日直で校内を回るときも、戸締りを確認するついでに見ておく。

お目当ての教具に出会えないかということを頭の隅においておく。

4.積極的に特別教室を使う。

特別教室は、使い方がわからないと行くのも億劫だが、まずは使ってみる。

本当は、授業で使用する前に、教師自身が行って確かめておきたい。
しかし、その余裕がなかったら、とりあえず子どもといっしょに行ってみて、子どもとともに試行錯誤する。

「なぜそうするのか」を考えることで、子どもも正しい部屋の使い方を、その意義とともに覚えられる。

高学年だと、「ここは上靴を脱いで入ります」などの部屋のきまりを子どもが教えてくれる。

授業をしながら、また何かを取りだすついでに、その部屋にあるものを見ておく。
このときも、「〇〇はあるのかなあ」「〇〇はどうするのかなあ」といった
子どものつぶやきがヒントになることがある。

当たり前のようなことばかりだが、ほんの少し踏み込むだけで、
仕事がちょっぴりはかどるようになる。