音読指導の10パターン
国語では文章に書いてあることから、ものを考える。
教科書のどこに何が書いてあるのかを分かっていなければ話にならない。
そのためにまずは、国語の学習をする上で、教科書がすらすらと音読できることほど大切なことはない。
クラスの全員が飽きずに、すらすらと音読ができるようにするための音読練習の10パターンを紹介する。
国語では文章に書いてあることから、ものを考える。
教科書のどこに何が書いてあるのかを分かっていなければ話にならない。
そのためにまずは、国語の学習をする上で、教科書がすらすらと音読できることほど大切なことはない。
クラスの全員が飽きずに、すらすらと音読ができるようにするための音読練習の10パターンを紹介する。
1.追い読み
教師の読みに続いて子供たちが読んでいくものである。新出漢字などの読み方なども、 ここで指導できる。
先生の後に続いて読みます。「白いぼうし あまんきみこ作・・・。」
一文ずつ、続いて読ませていく。
テンポとリズムを作るために、子供たちが一文を読み終わらないうちに、次の一文を 教師が読み始めるようにする。
う~ん、男の子の声が大きくてよろしい。
他に、「女の子の声がきれいだ。」「教科書を立てて。」「ひじを伸ばして。」
「腰骨を立てて。」など、ほめたり、読み方の姿勢や声の大きさについて、合間合間で 指導していくことができる。
2.交代読み
先生と皆さんで、一文ずつ交代で呼んでいきます。
男の子と女の子で、交代して読みます。
廊下側の人と、窓側の人で交代して読みます。
3.起立読み
全員起立。前を向いて1回、右を向いて1回、後ろを向いて1回、左を向いて1回
読みます。一周回ったら、座って読んでいましょう。
4.二人読み
お隣どうし、向かい合って、読みなさい。
これは、お互いに読みのチェックをしながら、練習することができる。
「一度読み終わったら、今度は役割を交代して読みます。」と繰り返して練習する。
5.グループ読み
班で読みます。
一文ずつ交代。
6.列読み
一列目から順番に読んでいきます。
縦でも横でも、一列ずつに読んでいくものである。
7.一文交代読み
前の人から順番に読みます。次に読む人は、前の人が読んでいる間に立って待っています。○○君と○○君立ちましょう。では、はじめ。
一文ずつを順番に読ませる場面である。ここで、一人一人の読み方をチェックするこ とができる。読み間違えは、きちんと読み直させる。また、読み間違えの多そうな語句 は、全員にも言わせて確認する。
ほかにも「ダウト読み」といって、まわりの子が、読む子のを聞いて、間違えがあっ たら、「ダウト!」と声を上げると、緊張感がでて、盛り上がる。
8.音読修行の旅
音読が一度終わるごとに場所を変えて読むだけである。だが、結構盛り上がる。
これから音読の修行の旅に出ます。その場で立って1回、教室の後ろにいって1回、
窓側に行って1回、最後は先生のまわりで1回読みます。
ゴールをしたら、十個の○に、赤鉛筆で色を塗らせる。(音読したしるし)
音読の苦手な子には、そばに行って一緒に読んであげればよい。
9.たけのこ読み
自分から読む一文を決めて、自分の番にきたら、立って読みます。
一度に何人も立って読む様が筍がニョキニョキと生えてくるように見えるので、
たけのこ読み。
自分が読みたい一文を3つ選んでしるしをつけなさい。なるべく他のみんなが読まないような所を選ぶんですよ。先生と皆さんの勝負です。もし、誰も読まなかったら先生が読んでしまいますからね。先生に読まれたら皆さんの負けですからね。
「何人で読んでいても、一人が読んでいるように読むのですよ。」と、ぶつぶつと切れてとぎれないように注意を与える。
全文を子供たちだけで読めれば、すばらしいとほめ、何度か教師が読んだなら、
はい、いま先生が○回読みましたよ。次は先生に読まれないようにしましょうね。
といえばよい。
10.指名なし音読
一人ずつ、自分から読みたいときに読むのである。
「教室のおへそに机を向けなさい。」と言って、始める前に机を教室の真ん中に向け させ、お互いの顔が見える状態をつくってから始める。
今度は一人ずつ、自分の読みたいところで立って読みましょう。全員読めますから、
前の人が読んでいるときに二人同時に立ってしまったら、黙って座って、譲り合ってくださいね。
譲った子をほめるようにする。途中でとぎれたら、次のようにして、続ける。
まだ1回も読んでいない人、起立。先生と一緒に読みましょう。
11.スピード読み
皆さんがすらすら読めるようになったか試してみましょう。さっきの倍速で読みます。先生の後に続いて読みなさい。「白いぼうし・・・」
音読練習の最後に、子供たちの読みが上達したことを実感させるためにやる。