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海流の原理を1時間で理解させる

地理的分野の基本事項を使って、海流の原理を理解させる授業。これで暖流寒流はばっちり。原実践 向井ひとみ氏(コンテンツ作成 上野一幸)

海流のパターンを理解することで、暖流か寒流かをすぐに判断できるようになります。

赤道、極、南北半球、高緯度、低緯度、高緯度地域と低緯度地域ではどちらが暑いかなど、1問1答で基本事項を確認する。
   (例)①地球を南北に分ける線を何といいますか。    赤道
      ②赤道より北半分を何と言いますか。        北半球
      ③赤道は、高緯度地域か低緯度地域か       低緯度地域
      ④高緯度地域と低緯度地域どっちが寒いか     高緯度地域  
     などテンポよく、繰り返し質問していく。

指示 . 1

教科書P118を開けなさい。海流と言う言葉を探しなさい。

指示 . 2

海流とは何ですか、教科書の説明を全員で読みます。

海面には、常に一定方向に流れている海水の流れがあり、これを海流といいます。

発問 . 1

海流には、2種類あります。何ですか。

暖流と寒流

発問 . 2

冷たい海水の流れは暖流ですか、寒流ですか?

寒流

発問 . 3

寒流は、どちらかといえば低緯度地域でつくられますか?高緯度地域でつくられますか?

高緯度地域
   どうしてそう考えたのか、列氏名で答えさせる。
   高緯度地域は、寒い地域だから

説明 . 1

北極付近でつくられた寒流は、自分の位置と違う南の方に向かいます。
北から南向きに動いていくことを「南下」と言います。

発問 . 4

では、赤道付近から北極の方へ動いていくことは、何と言うでしょう?

北(ほく)・・・北(ほく)・・・と止まりがちになると、「下」(か)の反対とヒントを入れる。
   「北上」(ほくじょう)と声がしたところで「えらい」と褒め、みんなでいっしょに「ほくじょう」と言わせる。

念のために 南極から赤道へ動くことは、北上南下どちら?
念のために、赤道から南極への動きは、北上南下どちら?          
赤道付近で作られる海流は、暖流か寒流か?        
では、北半球を北上するのは、暖流か寒流か?
北半球で高緯度地域から低緯度地域へ流れるのは、暖流か寒流か?

全員の声がそろい、大きくなってきたところで、黒板に世界地図の略地図を書き、→の海流を書き込む。
矢印を指しながら、暖流か寒流かを全員で言わせる。
慣れたところで個人指名を織り交ぜ、答えさせる。

指示 . 3

日本の沿岸の4つの海流の名称を覚えます。私が黒板に書くのと同じスピード日本地図の略地図を書きます。
ボールペンを出して、スタート。

作業を確認

指示 . 4

日本沿岸の4つの海流の流れを→で書きなさい。

発問 . 5

念のために確認します。(矢印を指しながら)暖流ですか、寒流ですか?

指示 . 5

4つの海流の名称を書きなさい。

生徒の声に合わせて黒板に海流の名称を書く

黒板の海流の名前を全員で言わせ、次々と消していく。

黒潮(日本海流)、親潮(千島海流)は、両方言えるようにしておくとよい。
「黒潮や親潮はニックネーム、~海流は、本名です。」と使い分けておくと、本名は?ニックネームは?と確認がしやすい。