VIEW: 10602
1

講師への引継ぎアドバイス

担任から講師へ、講師から担任へ引き継ぐ際のポイントを挙げました。

勤務する自治体によって、違いがあります。

<一般的な引継ぎの例>

*学級運営に関すること

・児童に関すること・・・成績・評価などを記載した帳簿の引渡し。
               配慮を要する児童への対応、問題になっていることなど。
 ・よく使う物の保管場所・・・用紙類、氏名ゴム印、教師用指導書など。
 ・学年部で分担している仕事について

*クラブ活動・委員会活動

・備品の場所、指導の仕方など。

*校務分掌に関すること

・書類の保管場所、仕事の内容など。

*個人に関すること

・提出するための事務書類の書き方、手続きなど。

<引継ぎのここに注意>

1.実際の子どもの姿を見ながら引き継ぐことを、期待しない。

前任者と1日いっしょにいられる場合は、特別。
 普通は日時を指定され、放課後、子どもが帰ってから引き継ぐ場合が多い。辞令が出て公式に学校に赴任する前に、子どもには会わせないのが通常のようだ。よって、子どもの性格・態度などをきいても、目の前に子どもがいないとピンとこない。が、仕方がない。子どもを見ないまま引き継ぐ覚悟をしよう。

2.先入観をもたない。

病気や家庭環境、その他大切な事柄はしっかり引き継いでおく。
 しかし、主観による子どもの様子は、聞いておいて参考にはなるが、必ずしも聞いた通りになるとは限らない。教師の見方によって子どもの反応が違ったり、子どもも相手によって行動が変わったりするのは、よくあること。先入観なく子どもに接し、自分の目で確かめたい。

<ある市での引継ぎの例>

事務手続きのために、学校に行った。
 校長は出張で留守だったが、玄関の黒板に「〇〇先生 ようこそお待ちしておりました。急ですがお願いします。」と書かれており、感激した。
 1年生の担任になった。「病休補充」ということで担任は既に休まれており、引継ぎはできなかった。
 次のものを受け取ったり借りたりした。

・日課表   ・講師の授業実施予定表   ・週担当時間割   ・週予定表   ・児童名簿
・学校訪問日程表   ・学校訪問参観授業指導案形式   ・教師用指導書   ・教科書

5月10日初出勤日が、学校訪問の指導案提出になってしまった。
 1年生がどこまで文字を読み書きできるのか、学習の進度はどうなっているのか、子どもの特徴はどうなのか、何もわからないままである。
 引継ぎや事務手続きが全て終わると、学校の中を案内してくださった。

後に、休まれている先生が、いろいろな資料を目の届くところに置いてくださっていたことを知った。
 管理職がそのことを知らなかったので、引き継げなかったのだった。

<ワンポイントアドバイス~先輩教師の声>

*「職員会のつづり」を産休講師の方が、すべて保存してくださっていて、助かった。

捨てることは、いつでもできる。留守の間に何があったかわかるよう、文書は全て綴じてとっておこう。

*会計の確認は、特にしっかり! 学校の事情によるが、名古屋市の場合、学期末で一括支払いが多いため、転入・転出の児童の使った教材を確認しておかないと学期末に大慌てになる。その他、徴収忘れ、二重徴収にならないように。
*学級写真と名前がわかる紙をセットにしてクリアフォルダに入れておく。
*座席表を作っておく。

1