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弥生時代の人々の生活~縄文時代との比較~

前回の「縄文時代の人々の生活」とセットで行う授業である。同じように教科書(東京書籍)に載っている1枚の絵に注目するが、今回は「縄文時代との比較」にポイントを置く。

指示 . 1

教科書、30ページ、上の絵のタイトルをみんなで読みます。さんはい。

「弥生時代のむらの生活」

発問 . 1

明日の朝、目が覚めたら、大昔にタイムスリップしていたとします。もしどちらかに住まなければならないとしたら、縄文時代と弥生時代、どちらの村に住みたいですか。

指示 . 2

縄文、弥生、どちらか選んでノートに書きなさい。書けた人は、理由も書くのですよ。

以下のように板書する。
『(  )時代の方がいい。なぜなら・・・・・』

指示 . 3

書けた人から、指名なしで発表しなさい。

「弥生時代の方がいいです。なぜなら稲作が始まって、食料を計画的に作ることができるようになったからです」
「縄文時代の方がいいです。なぜなら縄文時代のむらの人々の方が、仲がよさそうだからです。弥生時代のむらには指導者みたいな人がいて、みんな働かされているようだからです」
「弥生時代の方がいいです。なぜなら家が大きくて立派になっているからです」

弥生時代最大の特徴は、稲作が始まったことである。
それにより、人々は安定して食料を手に入れることができるようになった。
一方、食糧の蓄えは、貧富の差や争いを生み出すことになる。
それが指導者や権力、国家の出現へとつながっていく。

これらの内容が、生徒の意見の中から出てくることが望ましい。
授業の最後に取り上げて、思い切りほめてやればよい。

もし出てこなかったときは、指名なし発表のあとで発問を追加する。
「弥生時代のむらには、一般の竪穴住居より大きな建物があります。何をするための建物ですか」
「村の周りを囲っているものは何ですか」
「堀や柵は、何のために作ったのですか」
「縄文時代のむらに堀や柵がないのは、どうしてですか」

最後に教科書の本文で、本時に学ぶべき内容を確認して授業を終える。

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