おしゃれなツートーン切り絵 酒井式「ネガ・ポジの切り絵」
「ネガ・ポジの切り絵」は2007年6月、酒井式全国大会で、酒井臣吾先生が発表されたシナリオです。
1つの作業から、ネガとポジの2つの造形が生まれ、薄い色画用紙と切れ味のよい黒画用紙が響きあい、美しい作品になります。
酒井式ネガ・ポジは、カッターを使ってつくりますが、その後、大阪の寺田先生が発表された、1年生でもできる「はさみを使う簡単ネガ・ポジ」を追試しました。
1 準備物
<簡単ネガ・ポジ>
□ はさみ □ のり □ 新聞紙 □色ポスカ □ 黒サインペン
□ 色画用紙 □ 黒画用紙(色画用紙の半分の大きさ) □ 鉛筆
<まるごと切り取り法・2分の1分割法>
□ カッター □ カッター板 □ 下書き用の紙
はさみで作る簡単ネガ・ポジ「見たこともないおばけ」 (寺田真紀子氏 修正追試)
1 作品例を見せる。
「見たこともないおばけを作ります。これは、『キラキラ目玉おばけ』、これは『ふにゃ~りおばけ』。」
2 ネガ・ポジの特性に気づかせる。
「何か気づいたことはありませんか。」
(指名 半分ずつ反対になっている。色が左右反対。真ん中で分かれている。など)
「こういうのを『ネガ・ポジ』と言います。」
3 輪郭を描く。
「黒い画用紙を縦において。おばけの片方の輪郭だけ描きます。目や鼻はまだ描きません。途中で曲がってもいいし、角みたいなものをつけてもいい。見たこともないおばけなんだからね。スタートと同じ線の上にゴールします。」
(教師がやって見せる。)
「ようい、スタート。」
4 はさみで切り、台紙に貼る。(太字が修正部分)
「描けたら、はさみで切ります。」
「好きな色の台紙を選んで、外側の紙を糊付けします。」
(向きを間違えないように注意!)
「顔の中に、目や鼻、口などを描きます。」
「目などの部品をこのように切り取ります。」、・。
「切り取った後、顔の紙を重ねて、目や口などの場所に鉛筆でしるしをつけます。」
「顔の紙を裏返して糊付けします。ふちをぴったりくっつけます。」
「しるしをつけた場所に部品を糊付けします。」
5 細かい部分をペンで描く。
「目玉やひげなど細かい部分は、ペンで描きます。黒画用紙には、台紙と同じ色のポスカで描きます。」
6 おばけに名前をつける。
「できた人は、おばけに名前をつけて、特徴を考えます。」
(酒井式は、作品に主語があります。誰を描いたのか。何を作ったのか。)
7 発表会をする。
「おばけ発表会をします。『わたしのおばけは、○○おばけです。~ができます。~をします。』というように発表しましょう。」