1年化学3 加熱器具の安全な使い方3 ガスバーナーのパフォーマンステスト
マッチに続いて行う,ガスバーナーのパフォーマンステストの授業です.小森栄治氏の修正追試です.
「ガスは恐い」というイメージがありますが,気をつけて使えば大丈夫です.
ポイントは,目に見えないガスを注意の心で見ることです.
ガスバーナーを分解してみましょう.
ガスバーナーの断面図で,ガスの通るところを赤く,空気の通るところを青く塗っておきましょう.
断面の図を用意しておき,色を塗らせる.
ガスバーナーの断面図の,台の部分ガス調節ねじだけを組み立てながら,炎の大きさを変えるしくみを考えよう.
水道につないで,ガスの代わりに水を流してみましょう.
先生がやって見せます.
ガスバーナーに水道をつなぐ.この演示用のガスバーナーを用意しておくとよい.
吹き出す水の様子から,ガスの通り道のイメージをもつことができる.
次に,ガスを流して,火をつけてみましょう.
教師がやって見せる.
わかったことを,図を書いて記録しておきなさい.
次の文の( )に入るのが,右か左かを,確かめなさい.
ネジを(右,左)に回すとガスが出るようになり,(右,左)に回すと止まります.
水道のじゃ口と同じです.わからないときは水道で試してみよう.
ガスバーナー使用前の点検
①元栓,コックはしまっているか.
②ガス管に異状がないか.
※傷がついていないか.また,ねじれを直しておく.
③調節ネジが,片手で回せるか.
※動かしてみたら,軽くしめておく.
この点検は,指をさしながら行うようにしよう.
火をつける順序
すべて操作は一人でやります.
①元栓を開けてから,コックを開ける.
②マッチの火をつける.
③火をガスバーナーの上にもっていく.
④ガス調節ネジをそろっと,ゆるめる.(左に回す)
⑤ガスの量を増やし,炎を適当な大きさにする.
※ふつうは7,8cmぐらい.
⑥空気調節ネジをゆるめて,炎の黄色が消えるようにする.
注意点です.
①ガスを出してから,火を近づけると危険です.目に見えないけれど,ガスは出ています.
②火をつけるとき,のぞき込むと危険です.髪の毛が燃えますよ!!
火を消す順序
つけたときの反対の順序です.
①空気調節ネジをしめて,炎を黄色くする.
②ガス調節ネジをしめて,火を消す.(きつすぎないこと)
③コックをしめる.元栓をしめる.
ネジは軽くしめれば大丈夫.きつくしめすぎないように注意して下さい.
きつくしめると,次に使うときに開かなくなるのです.
練習をします.
一人目の人,準備をしなさい.
手が空いている生徒は,もしものときに元栓を閉める役割をさせる.
二人目,三人目と続けていく.
練習の時間をとります.
テストを受ける準備ができた人は,先生を呼びなさい.
マッチのパフォーマンステストと同じ方法で行う.
生徒も,慣れているので,説明しなしで進めることができるだろう.
時間がかかる場合は,次の時間もパフォーマンステストを行う.
それでも合格できない場合は,これ以降の実験のときや,昼休みや放課後にテストを行う.