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百人一首22番「吹くからに」の授業(コンテンツ・指導案つき)
百人一首の授業シリーズ
一つ一つの歌を授業化しました。歌の意味や作られた背景を扱っています。

指示 . 1
読みます。
発問 . 1
この歌を詠んで、どんな天気を想像しますか。それが分かる言葉も探しなさい。
あらし
説明 . 1
「あらし」という言葉から、穏やかな天気ではないことはわかりますね。
発問 . 2
この時、雨は降っているでしょうか。
降っていない
説明 . 2
この時、雨は降っていないんですね。 この時代、「あらし」とは、雨を伴わない強い風のことを指します。
発問 . 3
どんな場所でこの歌は歌われていますか。それが分かる言葉を探しなさい。
山
説明 . 3
山の中で歌われたのですね。
指示 . 2
この歌を、漢字を交えて書き直します。赤線を漢字にしなさい。
発問 . 4
こうなりますね。この中に、ちょっとした言葉遊びがあります。
漢字に直して何か気づきませんでしたか。
山風をくっつけると「嵐」になる
説明 . 4
「山風」を1つの漢字として書くと、「嵐」となります。
歌の中で2つの漢字をくっつけて別の漢字を作る遊び心がこの歌にあったのですね。
説明 . 5
作者の文屋康秀は、山中で秋の草木が激しく吹き散らされているのを見て、
「なるほど、はげしい山風のことを嵐と表すのも納得するなぁ」と、考えてできた歌なのですね。
発問 . 5
こんな工夫をこらした歌はほかにもあります。
この歌、□の中は何でしょうか。
説明 . 6
ヒントです。漢字に直せるところを漢字にしました。
発問 . 6
「木毎」に注目します。これから生まれた漢字はなにでしょうか。
説明 . 7
「梅」が入ります。これも、言葉遊びの一つですね。