指揮の仕方
・子供が歌いやすく、演奏しやすくなる
・見た目の向上

よくない指揮の仕方
①ずっと同じ動き → 変化をつける
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②いつも大きすぎる振り → 体からはみ出ないように
【基本形】
・器楽は指揮棒を使う。
(打点がはっきりする。)
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・体の軸を固定する。
(フラフラすると、演奏者が集中しにくい。)
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・肘から指揮棒の先までを、1本の棒にするイメージ
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・打点は、おへそから胸の間。
変化をつける
【平均運動】
同じ速さで振る。
(「ふるさと」「おぼろ月夜」など、ゆったりした作品)
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【しゃくい】
ぶらんこのように、ブラン ブランと振る。
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【叩き】
ピシッピシッと打つように振る。
(「威風堂々」などの行進するような作品、「こいのぼり」のような付点リズムのある曲)
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【引っかけ】
口や鼻の高さまで、クイッとすくい上げるように振る。
(出の合図。息を吸う合図。)
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【クレシェンド】
左の手の平を上に向ける。指先をクイクイっと軽く上下してもよい。
目に力を入れる。目を少し開く。
(もっと出してという合図)
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【デクレシェンド】
左の手の平を相手に向ける。
ゆっくり下におろす。
目を狭める。
(もっと弱めてという合図)
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【次の音で強い音を出してほしい】
目の高さくらいまで手を挙げて「引っかけ」をする。
目を少し開く。
(イチ、ニ、サン、「ハイー」ドーンというイメージ。)
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【次の音で弱い音を出してほしい】
今までの振りより小さく「引っかけ」をする。
目を少し狭める。
(イチ、ニ、サン、「小さくー」シューというイメージ)
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【音の切る】
右手なら反時計回り、左手なら時計回りで小さく円を描いて止める。
休符の後すぐに音を出させる場合は小さく円を描きながら「引っかけ」をする。
(曲の終わり、休符)
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【音を保つ】
左の手の平を上に向けて、止まる。
その後に音を出させる場合は、「引っかけ」をする。
(「仰げば尊しの」フェルマータ、付点2分音符や全音符)
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【強い音を維持する】
左手を卵をつかんだような形にして、軽く震わせる。
(「旅立ちの日に」の「大ーーーーーー空に」の伸ばすところなど。)
体からはみ出ないように
後ろから見て、指揮者が何をしているか分からないくらいの小さい振りをする。
次に大きい音を出すための「引っかけ」が、たまにチラチラと見えるくらいの振りだ。
具体的には、胸の前だけで普段は指揮をするということである。
勿論、朗々と強い音を出させたい場合は大きく振る。
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体からはみ出るような大きい振りをしていると、指揮者は疲れてくる。
更に、指揮者が出した合図が奏者に分かりにくいという弊害がある。
基本小さく指揮をしているから、出の合図や表情をつけた振りがより伝わるようになるのだ。
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参照↓
チャイコフスキー作曲 交響曲第6番「悲愴」第1楽章から展開部
11:34~
https://www.youtube.com/watch?v=qUD5-quka_g