直線や平面の位置関係(辺と辺)
東京書籍(中1)「直線や平面の位置関係」の辺と辺の位置関係の授業である。教科書では、空間の話が平面上で説明されているので、子どもは理解しにくい。教科書での確認と共に、実際に物を使って位置関係を体感させていく。

1 授業のアウトライン
① 導入問題(10分)
② 例示1・練習問題1(5分)
③ 例示2・練習問題2(10分)
④ 例示3・練習問題3(10分)
⑤ 例示4・練習問題4(5分)
⑥ 数学スキル(10分)
2 例示1はこう授業する
教科書179ページ。5行目。直線といえば、さんはい。
ふつう、平面はどうなっているものと考えるのですか。(限りなく広がっているもの)
続きを読みます。さんはい。
直線ℓが平面P上に含まれることを、何というのですか。(直線ℓは平面P上にある)
次の2行を範読する。
右の図。直線ℓを赤でなぞります。
図の中に直線ℓをふくむ平面はいくつありますか。(3つ)
「そうです。P、Q、Rの3つですね」
では、直線ℓと点Cをふくむ平面はいくつありますか。(1つ)
この図ではどの平面ですか。(P)
実際にやってみましょう。隣とジャンケンをします。
勝った人。ペンを空中に出してください。
負けた人。下敷きを当ててみてください。
当て方は1つだけですか。(沢山あります)
ここは意味が分かりづらい生徒がいる。
実際に、色々な傾き加減で当てることができることを全体の前で見せる。
勝った人。ペンを出したまま、もう片方の手の指先を出します。
負けた人。ペンと指先の両方に下敷きをあてなさい。
当て方は1つだけですか。(1つだけです)
教科書を見ただけでは何を言っているのか分からない生徒も、実際に体験することで納得することができる。
3 例示3はこう授業する
p180の下3行を音読させる。
空間内にある3つの直線はどんな場合とどんな場合があるのですか。(交わる場合と交わらない場合)
交わらない2つの直線は、空間では何通りあるのですか。(2通り)
1つ目はどんな関係ですか。漢字2文字。(平行)
2つ目はどんな関係ですか。6文字。(ねじれの位置)
本文と図で意味を確認した後、教室の直方体を利用して確認する。
黒板の上の線と、平行な線は何本ありますか。(3本)
どの線ですか。
同様にして、ねじれの位置も確認していく。