アヘン戦争の衝撃
アヘン戦争は、清とイギリスとの戦争であり、近代東アジアに大きな影響を与えた戦争である。アヘン戦争が起こった理由は、清の貿易制限、イギリスの自由貿易の主張、アヘン密輸など様々要因が重なっている。今回は、実教出版の教科書の内容を基に、貿易上の対立の観点から授業を展開する。

教科書 132 ページ。
タイトル①に指を置きます。
「アヘン戦争の衝撃」さんはい。
アヘン戦争がなぜ起こったのか学んでいきましょう。
要因となったのは、二つの国の貿易です。【「英」と「清」と黒板に書く。】
1つが?(清)
もう1つが?(イギリス)
当初は、このような貿易でした。
【片貿易の図を描く。】
先生と同じように、図をノートに書きます。
イギリスは、清から色んなものを輸入していたんだけど、何を輸入していたかな?
教科書 132 ページの文章から見つけて、図に書き入れてごらんなさい。
何を輸入していたかな?
□「茶」「絹織物」「陶磁器」
いろんなものを輸入していたんですね。
じゃあ、イギリスは?
文章読んでください。【教科書を読ませる】
□「イギリスからの輸出はふるわなかった」
イギリスは、輸入するにあたって、清に「銀」を支払っていたんだけど、イギリスからの輸出はふるわなかった…。
イギリスの銀は、どんどん、どうなりますか?
□(例)「なくなっていく」「減っていく」
そこで、イギリス。貿易の自由化を目指しました。貿易の自由化のため、使節を派遣します。
一人が、マカートニー。
いってごらん。
□「マカートニー」
もう一人が、アマースト。皆さんで、はい。
□「アマースト」
貿易の自由化のため、清と交渉しました。
さて、交渉はうまくいったでしょうか?
どっちかに挙手をしましょう。
うまくいった?
うまくいかなかった?
そこで、イギリスはこれを清に売ります。
この花、見たことある人?
「アヘン」という花です。
「アヘン」いってごらんなさい。
□「アヘン」
イギリスは、アヘンを清に売りました。
【図に「アヘン」と描く】
この時、イギリスは、この国でアヘンをつくらせます。そして、清にアヘンを売ったんだけど、この国はイギリスの植民地。
何て国だろう?
予想してみて。カタカナ3文字。
□「インド」
このような貿易システムが完成します。
この形、何角形に見えますか?
□「三角形」
なので、「三角貿易」といいます。皆さんで、さんはい。
清には、アヘンが大量に出回ります。ちなみにこのアヘンってのは、いわゆる麻薬です。
清の国内の人々はどうなったでしょうか?
横の人にいってごらんなさい。
どうなったと思いますか?
□(例)「アヘン中毒者が急増した。」
同じように考えた人?
麻薬中毒者がたくさん出ている。これについて、感想を。
□(感想を述べる)
さあ、このような状況に対して、清の政府は何をしたと思いますか?
近くの人と相談してみてください。
何をしたと思いますか?
□(例)「アヘンを取り締まった」
清の政府は、アヘンを取り締まりました。これに対し、イギリスは大激怒。
結果、始まったのが?
さんはい。
□「アヘン戦争」
このあとの続きも見ていきましょう。