酒井式「窓から見える風景」の描き方
酒井臣吾先生の「窓から見える風景」の追試です。少し工夫して窓を描いた後、1件1件の家を描いていきます。風景に家並みを選ぶことが大事です。
画面を切り取る大きな窓枠と、小さな家々の合体がすてきな絵になるのです。


準備物
(1)八つ切り画用紙
(2)油性黒マジック
1 窓を斜めに描く

窓を一つ選びます。
正面ではなく、窓が斜めから見える場所で場所を決めます。
選んだ窓から2メートル以上離れます。
指示 . 1
窓枠を画面に斜めに入れます。
説明 . 1
こうすると画面に動きが出るのです。
窓枠をカタツムリの線でゆっくり描きます。
2 家を1件だけ描く
窓枠に重なって見える家を、まず1件だけ描きます。
指示 . 2
窓枠にくっついている家を1件だけ描きます。
説明 . 2
瓦など、目で見て数えられない小さなものは描く必要がありません。
3 隣の家を描く

一件の家から家並み全体へ,隣り隣へと描いて増やしていく。
指示 . 3
先ほど描いた家の隣の家を描きます。それを描いたら、また隣の家を描きます。
こうして隣り、隣りへと描きすすんでいきます。
途中、電柱や木があったらそれも描きます。
絵に集中していくため教室の中が静まります。
4 彩色
家を一件描いたら,描いた家を彩色する。これが酒井式である。
この方法には2つの特長がある。
(1)一件に集中するため,ていねいに描くことができる。
(2)それぞれの家が個性的になる。
欠点もある。
時間がかかるのだ。
だから,授業時数ををたっぷりとっておく必要がある。
私の場合は時間に制限があったため,描画を先にすませて,後で一件一件彩色させた。
この場合の欠点は,機械的合理的に彩色する子が出てくることである。
彩色で使う色は自由でよい。
赤色,黄色,青色の3原色と白色の4色に限定すると,より自然色に近い色で表すことができる。